ページトップ
  • 平成6年度|
  • 第2章 個別の検査結果|
  • 第1節 省庁別の検査結果|
  • 第4 文部省|
  • 不当事項|
  • 不正行為

職員の不正行為による損害が生じたもの


(40)(41)  職員の不正行為による損害が生じたもの

部局等の名称 静岡大学、香川医科大学
損害金の種類 支出金、委任経理金
損害額 62,999,962円
 上記の2部局において、関係職員の不正行為による損害が生じたものが2件62,999,962円ある。これらの損害額は、いずれも全額補てんされている。

 静岡、香川医科両大学において、関係職員の不正行為による損害が生じたものが、次のとおり、2件62,999,962円(いずれも全額補てん済み)ある。

部局等の名称 不正行為期間 損害額
年月
(40) 静岡大学 58.12から
6. 7まで
61,339,720
 本件は、上記の部局において、職員14名が予算執行事務に従事中、次のように支出金を領得したものである。
(ア) 支出負担行為担当官の代行機関及び支出官の代行機関である職員1名が、同人の印を複数の補助者に配付し、各補助者がその印を用い、支出負担行為書及び支出決議書を作成できるようにした。
(イ) 支出負担行為担当官の代行機関の補助者及び支出官の代行機関の補助者である職員11名、事務係の職員2名、計13名が、上記職員1名の指示等により、物品購入等を装って虚偽の支出負担行為書及び支出決議書を作成するなどして、国庫金を架空業者等の名義の預金口座に振り込ませた。この支出負担行為書及び支出決議書の作成に当たっては、上記職員1名の在職中は、その配付された印を用い、同人の退職後は、慣行として配付されていた後任の代行機関の印を用いるなどしていた。
なお、本件損害額については、7年5月までに全額が上記の14名から返納されている。
(41) 香川医科大学 5.  9から
5. 10まで
1,660,242
 本件は、上記の部局において、庶務課の職員が委任経理金(国立学校の長が文部大臣から経理を委任された奨学寄附金)に係る物品の請求及び納品検査の事務に従事中、架空の物品取得請求書を作成し、医療器具販売業者と物品の購入契約を締結させ、その物品が納品されたかのように装い、契約代金を同業者名義の預金口座に振り込ませるなどして、これを領得したものである。
 なお、本件損害額については、7年2月に全額が同人から返納されている。
(40)(41)の計 2件 62,999,962