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  • 平成6年度|
  • 第5章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他16団体の決算

金属鉱業事業団


(6)金属鉱業事業団

 この事業団は、次の業務を行うことにより、金属鉱業の国際競争力の強化と金属鉱産物の安定的かつ低廉な供給に資すること並びに国民の健康の保護及び生活環境の保全と金属鉱業等の健全な発展とに寄与することを目的として設置されているものである。

(ア)金属鉱物の探鉱に必要な資金の供給及び地質構造の調査その他金属鉱物資源の開発を促進するために必要な業務並びに金属鉱産物の備蓄及びこれに必要な資金の貸付け

(イ)金属鉱業等による鉱害の防止のための措置に必要な資金の貸付けその他の業務
 その資本金は6事業年度末現在で237億3785万余円(全額国の出資)となっている。

 同事業団の会計は、一般、精密調査、鉱害防止積立金及び鉱害防止事業基金の4勘定に区分して経理され、一般勘定は、さらに、鉱業及び鉱害防止の2勘定に区分されている。

 同事業団の勘定別の6事業年度の収入支出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。

(一般勘定)

(鉱業勘定)

 この勘定は、金属鉱物の探鉱、金属鉱産物の備蓄等に必要な資金の貸付け及び金属鉱物資源の開発促進、希少金属の備蓄の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 6事業年度 (5事業年度)
千円 千円
(収入)
 収入決定済額 29,129,915 29,491,827
(支出)
 支出予算現額 50,077,437 51,883,420
 支出決定済額 29,072,849 29,891,574
 翌事業年度繰越額 439,972 -
 不用額 20,564,614 21,991,845

 不用額の主なものは、金属鉱産物備蓄資金貸付金(支出予算現額120億円)の120億円、金属鉱業安定化資金貸付金(同59億円)の33億0700万円及び希少金属備蓄事業費(同47億円)の27億8421万余円である。

2 損益

  区分 6事業年度 (5事業年度)
千円 千円
 経常収益 9,787,416 10,803,144
 (うち受託業務収入) (5,208,197) (5,049,796
 経常費用 10,326,630 11,200,688
 (うち受託業務費) (5,082,579) (4,926,306)
 特別利益 77,400 54,800
 特別損失 444 26,444
 当期損失金 462,258 369,187
(損失金の処理)
 翌事業年度に繰越欠損金として整理 462,258 369,187
(繰越欠損金 521,723 152,536)

3 借入金等

  区分 6事業年度末 (5事業年度末)
千円 千円
 借入金残高 14,812,288 22,643,679
 (市中金融機関等)
 金属鉱業債券発行残高 27,481,000 20,966,000

4 主な業務実績

  区分 6事業年度 (5事業年度)
(探鉱等のための資金の貸付け)
 貸付け 件数 15件 23件
金額 3,494,000千円 5,851,800千円
 貸付金回収等 金額 6,973,791千円 3,086,848千円
 事業年度末貸付金残高 件数 113件 129件
金額 15,332,706千円 18,812,497千円

(鉱害防止勘定)

 この勘定は、金属鉱業等による鉱害の防止に必要な資金の貸付け等の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 6事業年度 (5事業年度)
千円 千円
(収入)
 収入決定済額 6,448,011 6,764,143
(支出)
 支出予算現額 8,624,344 9,160,486
 支出決定済額 6,887,828 6,259,210
 翌事業年度繰越額 38,542 502,390
 不用額 1,697,972 2,398,885

2 損益

  区分 6事業年度 (5事業年度)
千円 千円
 経常収益
 (うち国庫補助金収入)
3,042,365
(1,073,654)
2,838,690
(1,061,026)
 経常費用
 (うち受託業務費)
3,041,897
(1,279,544)
2,837,658
(1,058,801)
 特別損失 468 1,031

3 借入金

  区分 6事業年度末 (5事業年度末)
千円 千円
 借入金残高 11,195,996 11,161,378
 (資金運用部資金)

4 主な業務実績

  区分 6事業年度 (5事業年度)
(鉱害防止のための資金の貸付け)
 貸付け 件数 43件 40件
金額 1,902,240千円 1,975,620千円
 貸付金回収 金額 1,872,453千円 1,845,351千円
 事業年度末貸付金残高 件数 423件 420件
金額 10,981,986千円 10,952,199千円

(精密調査勘定)

 この勘定は、金属鉱物の優秀な鉱床が存在する可能性のある地域について行う地質構造の精密調査の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 6事業年度 (5事業年度)
千円 千円
(収入)
 収入決定済額 652,762 520,879
(支出)
 支出予算現額 653,384 563,823
 支出決定済額 652,512 497,013
 翌事業年度繰越額 - 66,268
 不用額 871 541

2 損益

  区分 6事業年度 (5事業年度)
千円 千円
 経常収益
 (うち国庫補助金収入)
1,019,514
(678,306)
130,779
(86,259)
 経常費用
 (うち国庫補助事業費)
1,019,493
(893,976)
130,779
(-)
 特別損失 21 -

3 主な業務実績

  区分 6事業年度 (5事業年度)
 探鉱のための精密調査事業 地域数 6地域 5地域
金額 460,478千円 433,564千円

(鉱害防止積立金勘定)

 この勘定は、採掘権者等が鉱業の用に供する特定施設について、その使用の終了後に必要となる鉱害防止事業に備えて積み立てている鉱害防止積立金の管理の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 6事業年度 (5事業年度)
千円 千円
(収入)
 収入決定済額 88,303 143,464
(支出)
 支出予算現額 164,614 219,546
 支出決定済額 164,537 217,105
 不用額 76 2,440

2 損益

  区分 6事業年度 (5事業年度)
千円 千円
 経常収益 88,303 143,464
 うち鉱害防止積立金受取利息 (83,513) (133,328)
 経常費用 164,537 217,105
 鉱害防止積立金支払利息
 当期損失金 76,233 73,641
(損失金の処理)
 翌事業年度に積立金を減額して整理 76,233 73,641

3 預り鉱害防止積立金等

  区分 6事業年度末 (5事業年度末)
千円 千円
 預り鉱害防止積立金残高 3,625,654 3,650,850
 積立金残高 215,304 288,946

4 主な業務実績

  区分 6事業年度 (5事業年度)
 (鉱害防止積立金の積立て)
 特定施設数 件数 31件 40件
 積立金額 金額 92,092千円 103,002千円
 (鉱害防止積立金の取戻し)
 特定施設数 件数 16件 1件
 払渡金額 金額 117,288千円 20,780千円
 事業年度末特定施設数 件数 166件 182件

(鉱害防止事業基金勘定)

 この勘定は、採掘権者等が行っている休廃止鉱山に係る鉱害防止事業を、確実かつ永続的に実施できるよう、指定鉱害防止事業機関に行わせるために、その原資として採掘権者等から拠出金を徴収し、鉱害防止事業基金として運用する等の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 6事業年度 (5事業年度)
千円 千円
(収入)
 収入決定済額 513,663 465,631
(支出)
 支出予算現額 968,557 2,132,856
 支出決定済額 502,567 465,576
 不用額 465,989 1,667,280

2 損益

  区分 6事業年度 (5事業年度)
千円 千円
 経常収益 11,151 55
 (基金運用収入)
 経常費用 - -
 当期利益金 11,151 55
(利益金の処理)
 翌事業年度に鉱害防止事業基金に組入れ 11,151 55

3 鉱害防止事業基金

  区分 6事業年度末 (5事業年度末)
千円 千円
 鉱害防止事業基金残高 968,143 465,576

4 主な業務実績

  区分 6事業年度 (5事業年度)
(拠出)
 特定施設数 件数 54件 50件
 拠出額 金額 502,512千円 465,576千円
 事業年度末特定施設数 件数 55件 50件