一般会計の歳入決算は次表のとおりである。
区分 | 9年度 | (8年度) |
徴収決定済額 | 千円 80,172,637,701 |
千円 81,810,430,404 |
収納済歳入額 | 80,170,473,078 | 81,809,038,852 |
不納欠損額 | 431,566 | 326,293 |
収納未済歳入額 | 1,733,056 | 1,065,258 |
収納済歳入額の主なものは、租税及印紙収入の53兆9414億8087万余円、公債金の18兆4579億9978万余円である。このうち、公債金の収納済歳入額は、財政法第4条第1項ただし書の規定により発行された公債の収入金9兆9399億9986万余円、及び「平成9年度における財政運営のための公債の発行の特例等に関する法律」(平成9年法律第27号。以下「平成9年度公債特例法」という。)第2条第1項の規定により発行された公債の収入金8兆5179億9991万余円の合計額である。
上記の収納済歳入額のうちには、決算調整資金より受け入れた1兆6174億1324万余円が含まれている。この決算調整資金受入の収納済歳入額は、9年度における租税及印紙収入のうち租税において収納済歳入額が歳入予算額を著しく下回ったことなどにより歳入歳出の決算上不足が生ずることとなったので、決算調整資金に関する法律(昭和53年法律第4号)第7条第1項の規定により、決算上不足が生ずることとなる額を補てんするため決算調整資金から一般会計の歳入に組み入れた額である。
収納未済歳入額の主なものは、弁償及返納金(徴収決定済額853億4202万余円)の9億0623万余円である。
この収納未済歳入額のほか、既往年度に生じた収納未済歳入額で本年度にもなお収納されなかったものが99億1837万余円ある。
一般会計の歳出決算は次表のとおりである。
区分 | 9年度 | (8年度) |
支出済歳出額 | 千円 78,470,310,184 |
千円 78,847,867,404 |
翌年度繰越額 | 1,699,349,262 | 2,349,522,303 |
不用額 | 713,022,853 | 251,163,967 |
<支出済歳出額>
支出済歳出額は、これを所管別にみると、次表のとおりである。
所管 | 9年度 | (8年度) |
皇室費 | 千円 6,687,475 |
千円 6,138,418 |
国会 | 123,528,412 | 119,406,816 |
裁判所 | 305,629,932 | 303,655,954 |
会計検査院 | 15,159,282 | 15,195,422 |
内閣 | 16,906,985 | 16,108,398 |
総理府 | 8,619,149,995 | 8,528,416,704 |
法務省 | 571,226,159 | 559,186,320 |
外務省 | 781,823,984 | 755,958,525 |
大蔵省 | 17,582,677,892 | 18,410,060,460 |
文部省 | 5,802,349,888 | 5,849,857,294 |
厚生省 | 15,506,104,338 | 15,244,434,564 |
農林水産省 | 3,894,831,894 | 4,058,996,165 |
通商産業省 | 953,977,269 | 975,148,556 |
運輸省 | 1,046,572,320 | 1,388,983,152 |
郵政省 | 87,237,500 | 78,478,118 |
労働省 | 637,656,604 | 524,493,852 |
建設省 | 6,929,309,347 | 7,890,013,858 |
自治省 | 15,589,480,898 | 14,123,334,820 |
また、支出済歳出額を主要経費別にみると次表のとおりである。
主要経費 | 9年度 | (8年度) |
社会保障関係費 | 千円 15,385,475,465 |
千円 15,032,346,153 |
生活保護費 | 1,248,688,174 | 1,170,381,311 |
社会福祉費 | 4,268,970,408 | 4,068,782,838 |
社会保険費 | 8,819,188,108 | 8,804,318,240 |
保健衛生対策費 | 575,964,246 | 624,666,558 |
失業対策費 | 472,664,527 | 364,197,205 |
文教及び科学振興費 | 6,310,320,872 | 6,363,535,673 |
義務教育費国庫負担金 | 2,879,693,445 | 2,842,290,266 |
国立学校特別会計へ繰入 | 1,535,107,870 | 1,605,283,297 |
科学技術振興費 | 843,666,902 | 813,033,341 |
文教施設費 | 214,808,748 | 275,551,616 |
教育振興助成費 | 732,408,459 | 723,298,992 |
育英事業費 | 104,635,447 | 104,078,160 |
国債費 | 15,925,814,652 | 16,083,850,997 |
恩給関係費 | 1,596,563,879 | 1,652,603,774 |
文官等恩給費 | 78,421,042 | 82,648,892 |
旧軍人遺族等恩給費 | 1,405,830,065 | 1,451,780,929 |
恩給支給事務費 | 5,021,569 | 5,184,412 |
遺族及び留守家族等援護費 | 107,291,202 | 112,989,540 |
地方交付税交付金 | 15,480,975,000 | 13,944,993,337 |
防衛関係費 | 4,950,150,603 | 4,815,200,790 |
公共事業関係費 | 11,067,073,450 | 12,340,226,304 |
治山治水対策事業費 | 1,672,051,332 | 1,841,368,159 |
道路整備事業費 | 2,832,698,376 | 3,207,774,792 |
港湾漁港空港整備事業費 | 755,544,841 | 764,074,337 |
住宅市街地対策事業費 | 1,617,765,897 | 1,679,415,408 |
下水道環境衛生等施設整備費 | 1,842,135,594 | 1,922,643,656 |
農業農村整備事業費 | 1,532,975,075 | 1,597,373,845 |
森林保全都市幹線鉄道等整備事業費 | 381,040,983 | 365,291,609(注) |
調整費等 | 34,618,435 | 15,600,674 |
災害復旧等事業費 | 398,242,912 | 946,683,822 |
経済協力費 | 1,083,320,395 | 1,060,629,597 |
中小企業対策費 | 247,229,740 | 194,384,918 |
エネルギー対策費 | 680,586,827 | 696,103,078 |
主要食糧関係費 | 305,575,205 | 308,250,653 |
産業投資特別会計へ繰入 | 164,913,770 | 161,334,059 |
緊急金融安定化資金 | − | 685,000,000 |
その他の事項経費 | 5,272,310,319 | 5,509,408,066 |
(注) 8年度の分類における「林道工業用水等事業費」の金額である。
なお、9年度においては、平成9年度公債特例法に基づき、次の措置が執られた。
一般会計から厚生保険特別会計(年金勘定)に繰り入れるべき国庫負担金のうち、7200億円の繰入れが延期された。これについては、後日、予算の定めるところにより、7200億円及びこの措置が執られなかったとした場合に生じていたと見込まれる運用収入に相当する額を合算した額に達するまでの金額を、一般会計から当該勘定に繰り入れるものとするとされている。
<翌年度繰越額>
翌年度繰越額は1兆6993億4926万余円(8年度2兆3495億2230万余円)で、その内訳は次のとおりであって、財政法第43条の2第1項の規定による継続費の逓次繰越のものはない。
〔1〕 財政法第14条の3第1項の規定による明許繰越のもの | 1,604,630,430千円 |
〔2〕 財政法第42条ただし書の規定による事故繰越のもの | 94,718,832千円 |
これらの翌年度繰越額のうち主なものは次表のとおりである。
所管 | 組織 | 項 | 翌年度繰越額 | (歳出予算現額) |
総理府 |
総務庁 |
恩給費 |
千円 49,563,830 |
千円 (1,533,199,437) |
防衛施設庁 | 施設運営等関連諸費 | 31,324,894 | (425,832,383) | |
外務省 | 外務本省 | 経済協力費 | 129,700,506 | (392,468,609) |
厚生省 | 厚生本省 | 臨時福祉特別給付諸費 | 42,898,458 | (183,073,509) |
農林水産省 | 農林水産本省 | 農業生産基盤整備事業費 | 85,667,682 | (617,126,786) |
農村整備事業費 | 72,647,590 | (548,669,510) | ||
建設省 | 建設本省 | 治水事業費 | 99,581,339 | (1,157,256,861) |
道路整備事業費 | 196,003,469 | (851,209,004) | ||
住宅建設等事業費 | 205,795,147 | (1,018,688,402) | ||
市街地整備事業費 | 38,489,260 | (116,080,371) | ||
都市計画事業費 | 112,871,384 | (1,436,723,388) | ||
河川等災害復旧事業費 | 95,404,376 | (305,378,940) |
なお、上記のうち事故繰越の主なものは建設省所管の住宅建設等事業費のうちの589億4114万余円である。
<不用額>
不用額は7130億2285万余円(8年度2511億6396万余円)で、その主なものは次表のとおりである。
所管 | 組織 | 項 | 不用額 | (歳出予算現額) |
大蔵省 |
大蔵本省 |
産業投資特別会計へ繰入 |
千円 6,627,229 |
千円 (171,541,000) |
国債費 | 342,278,643 | (16,268,093,296) | ||
文部省 | 文部本省 | 義務教育費国庫負担金 | 10,467,000 | (2,890,160,445) |
厚生省 | 厚生本省 | 保健衛生施設整備費 | 5,834,695 | (59,110,707) |
社会福祉諸費 | 19,683,009 | (300,246,317) | ||
社会福祉施設整備費 | 7,165,698 | (251,550,274) | ||
臨時福祉特別給付諸費 | 38,404,545 | (183,073,509) | ||
老人福祉費 | 6,266,622 | (2,547,741,317) | ||
農林水産省 | 農林水産本省 | 農林水産本省 | 5,053,220 | (85,294,186) |
水産庁 | 水産業振興費 | 6,270,853 | (63,451,003) | |
通商産業省 | 中小企業庁 | 中小企業対策費 | 8,432,735 | (146,546,886) |
労働省 | 労働本省 | 労働本省 | 6,252,170 | (64,210,163) |
建設省 | 建設本省 | 住宅建設等事業費 | 7,129,905 | (1,018,688,402) |
<予備費使用額>
予備費使用額は221億3067万余円(8年度1986億2389万余円)で、その主なものは次表のとおりである。
所管 | 組織 | 項 | 予備費使用額 | (歳出予算額) |
労働省 |
労働本省 |
雇用保険国庫負担金 |
千円 18,593,867 |
千円 (421,055,429) |