この公団は、次の業務を行うことにより、石油及び可燃性天然ガス(以下「石油等」という。)の資源の開発を促進し、石油の備蓄の増強を推進して、石油等の安定的かつ低廉な供給の確保を図ることを目的として設置されているものである。
(ア) 石油等の探鉱等に必要な資金の供給その他石油等の資源の開発に必要な資金の融通を円滑にするなどのために必要な業務
(イ) 石油の備蓄及びこれに必要な資金の供給
その資本金は9事業年度末現在で1兆5506億2598万余円(全額国の出資)となっている。
同公団の会計は、一般及び石油備蓄の2勘定に区分して経理されており、その勘定別の9事業年度の収入支出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。
(一般勘定)
〔この勘定は、石油等の探鉱等に必要な資金の投融資等の業務に関する経理を行うものである。〕
1 収入支出決算
区分 | 9事業年度 | (8事業年度) |
千円 | 千円 | |
(収入) | ||
収入決定済額 | 50,589,507 | 47,611,001 |
(支出) | ||
支出予算現額 | 66,318,709 | 58,486,171 |
支出決定済額 | 36,283,617 | 32,733,000 |
翌事業年度繰越額 | 22,483,073 | 19,507,927 |
不用額 | 7,552,017 | 6,245,243 |
翌事業年度繰越額の主なものは、石油開発促進事業費(支出予算現額295億1686万余円)の101億9413万余円、受託業務費(同220億9971万余円)の87億8113万余円及び石油開発技術振興費(同87億4349万余円)の34億1721万余円である。
2 損益
区分 | 9事業年度 | (8事業年度) |
経常収益 (うち石油開発事業収入) |
千円 51,262,806 (17,296,495) |
千円 68,518,375 (34,407,352) |
経常費用 (うち交付金等事業費) |
51,257,989 (19,467,548) |
68,514,443 (19,124,584) |
特別利益 | 629 | 348 |
特別損失 | 5,446 | 4,281 |
3 投融資損失引当金
区分 | 9事業年度 | (8事業年度) |
引当金残高 |
千円 93,666,329 |
千円 117,872,750 |
4 主な業務実績
区分 | 9事業年度 | (8事業年度) | ||
(石油開発のための出資) | ||||
出資 | 会社数 | 73社 | 80社 | |
(うち新規会社数) | (17社) | (16社) | ||
件数 | 157件 | 178件 | ||
金額 | 25,825,385千円 | 22,277,074千円 | ||
出資金減少 | 会社数 | 22社 | 18社 | |
金額 | 12,286,901千円 | 15,607,413千円 | ||
事業年度末出資金残高 | 会社数 | 127社 | 122社 | |
件数 | 1,410件 | 1,368件 | ||
金額 | 512,308,776千円 | 498,770,293千円 | ||
(石油開発のための貸付け) | ||||
貸付け | 会社数 | 80社 | 79社 | |
件数 | 251件 | 243件 | ||
金額 | 27,189,355千円 | 28,962,067千円 | ||
貸付金回収等 | 金額 | 49,353,174千円 | 37,264,247千円 | |
(うち減免等の額) | (25,855,642千円) | (30,123,739千円) | ||
事業年度末貸付金残高 | 会社数 | 90社 | 89社 | |
件数 | 1,888件 | 1,974件 | ||
金額 | 606,419,837千円 | 699,232,644千円 | ||
事業年度末長期未収金(注) | 会社数 | 6社 | − | |
件数 | 84件 | − | ||
金額 | 76,099,368千円 | − | ||
(注) 長期未収金 支払いを猶予している貸付金利息は、貸付金として処理することとしていたが、9事業年度から、他の貸付金と区別して計上することになった。なお、支払いを猶予している貸付金利息には、このほか、回収の見込みが低いと判断し、財務諸表の注記事項としているものが1830億2021万余円及び米貨48,824,218ドルある。 |
||||
(石油開発のための債務の保証) | ||||
保証 | 会社数 | 11社 | 9社 | |
金額 | 15,873,064千円 | 16,026,012千円 | ||
減少した保証債務 | 会社数 | 27社 | 27社 | |
金額 | 45,905,870千円 | 42,348,853千円 | ||
(うち代位弁済の額) | (4,000,000千円) | (3,900,000千円) | ||
事業年度末保証債務残高 | 会社数 | 29社 | 30社 | |
金額 | 163,692,031千円 | 193,724,837千円 |
(石油備蓄勘定)
〔この勘定は、石油備蓄業務及び石油備蓄に対する投融資業務に関する経理を行うものである。〕
1 収入支出決算
区分 | 9事業年度 | (8事業年度) |
(収入) | ||
収入決定済額 |
千円 275,593,857 |
千円 290,393,774 |
(支出) | ||
支出予算現額 | 309,890,616 | 317,316,930 |
支出決定済額 | 275,390,369 | 285,493,530 |
翌事業年度繰越額 | 980,607 | 146,225 |
不用額 | 33,519,639 | 31,677,174 |
不用額の主なものは公団石油備蓄業務費(支出予算現額3010億4001万余円)の312億1575万余円である。
2 損益
区分 | 9事業年度 | (8事業年度) |
経常収益 (うち交付金等事業収入) |
千円 276,244,915 (264,015,326) |
千円 290,524,713 (278,736,531) |
経常費用 (うち公団石油備蓄事業費) |
276,244,915 (269,146,871) |
290,564,806 (276,688,157) |
特別利益 | − | 40,093 |
3 借入金等
区分 | 9事業年度末 | (8事業年度末) |
借入金残高 (市中金融機関等) |
千円 1,859,321,130 |
千円 1,903,970,949 |
石油債券発行残高 | 595,638,000 | 568,464,000 |
4 主な業務実績
区分 | 9事業年度 | (8事業年度) | |
(公団の備蓄する石油の購入) | |||
購入等 | 数量 | 132万kl | 122万kl |
金額 | 19,100,209千円 | 20,951,425千円 | |
減耗等 | 数量 | 1万kl | 2万kl |
金額 | 760,366千円 | 508,248千円 | |
事業年度末現在高 | 数量 | 5000万kl | 4870万kl |
金額 | 1,326,560,692千円 | 1,308,220,849千円. | |
(石油備蓄基地建設のための出資) | |||
事業年度末出資金残高 | 会社数 | 12社 | 12社 |
金額 | 75,510,000千円 | 75,510,000千円 | |
(石油備蓄基地建設のための貸付け) | |||
貸付け | 会社数 | 8社 | 9社 |
金額 | 2,155,500千円 | 50,520,538千円 | |
貸付金回収 | 金額 | 78,558,680千円 | 78,786,455千円 |
事業年度末貸付金残高 | 会社数 | 11社 | 12社 |
金額 | 1,005,999,611千円 | 1,082,402,791千円 | |
(民間会社が行う備蓄のための石油購入資金の貸付け) | |||
貸付け | 会社数 | 33社 | 29社 |
件数 | 236件 | 92件 | |
金額 | 193,889,300千円 | 31,138,431千円 | |
貸付金回収 | 金額 | 153,820,000千円 | 30,010,731千円 |
事業年度末貸付金残高 | 会社数 | 33社 | 33社 |
件数 | 249件 | 288件 | |
金額 | 195,134,200千円 | 155,064,900千円 |