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  • 平成10年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

治水特別会計


(37) 建設省所管 治水特別会計

 この特別会計は、国が施行する直轄治水事業及び多目的ダム建設工事に関する経理並びに都道府県知事が施行する治水事業に係る負担金又は補助金の交付等に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、治水及び特定多目的ダム建設工事の2勘定に区分して経理されており、その勘定別の10年度の歳入歳出決算及び主な業務実績は次のとおりである。

(治水勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 10年度 (9年度)

千円 千円
(歳入)

 徴収決定済額 1,896,298,673 1,596,423,020
 収納済歳入額 1,896,294,463 1,596,421,436
 不納欠損額 2,632 1,565
 収納未済歳入額 1,577 19
(歳出)

 歳出予算現額 2,154,134,067 1,723,679,312
 支出済歳出額 1,677,108,856 1,514,104,103
 翌年度繰越額 461,282,962 184,233,800
 不用額 15,742,249  25,341,408

 翌年度繰越額の主なものは、河川事業費(歳出予算現額1兆0954億7641万余円)の2769億1002万余円、砂防事業費(同3659億2217万余円)の833億9999万余円及び河川総合開発事業費(同2167億1998万余円)の503億6424万余円である。また、不用額の主なものは、受託工事費(同370億0379万余円)の102億8488万余円、附帯工事費(同130億3704万余円)の19億5319万余円及び治水事業工事諸費(同986億6755万余円)の17億1373万余円である。

2 主な業務実績

  区分 10 年度 (9 年度 )

直轄事業 補助事業 直轄事業 補助事業
河川改修 121河川 1,417河川 121河川 1,605河川
河川総合開発 11ダム 259ダム 11ダム 279ダム
砂防施設の整備 459箇所 2,215箇所 487箇所 3,550箇所

(特定多目的ダム建設工事勘定)

 この勘定は、特定多目的ダム法(昭和32年法律第35号)に基づき、流水を発電・水道・工業用水道の特定用途等に供することを目的として、建設大臣が自ら新築する多目的ダムの建設工事に関する事業の経理を行うものである。

1 歳入歳出決算

  区分 10年度 (9年度)

千円 千円
(歳入)

 徴収決定済額 398,500,846 312,732,012
 収納済歳入額 398,500,831 312,732,012
 収納未済歳入額 15
(歳出)

 歳出予算現額 423,120,131 313,970,019
 支出済歳出額 332,331,026 282,831,934
 翌年度繰越額 88,225,385 26,976,383
 不用額 2,563,718 4,161,701

 翌年度繰越額の主なものは、多目的ダム建設事業費(歳出予算現額3376億1887万余円)の783億6241万余円、沖縄多目的ダム建設事業費(同189億4953万余円)の39億3479万余円及び受託工事費(同141億8130万余円)の32億5303万余円である。

2 主な業務実績

  区分 10年度 (9年度)
ダム建設 54ダム 56ダム

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「河川改修事業の実施について」(参照) を掲記した。