この銀行は、長期資金の供給を行うことなどにより産業の開発及び経済社会の発展を促進するため、一般の金融機関が行う金融等を補完し、又は奨励することを目的として設置されているものである。その資本金は10年度末現在で6896億2500万円となっている。
同銀行の10年度の収入支出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。
1 収入支出決算
区分 | 10年度 | (9年度) |
千円 | 千円 | |
(収入) | ||
収入済額 | 678,162,782 | 715,025,659 |
(支出) | ||
支出予算現額 | 678,670,089 | 731,904,912 |
支出済額 | 642,933,692 | 672,133,456 |
不用額 | 35,736,396 | 59,771,455 |
不用額の主なものは支払利息(支出予算現額6543億1585万余円)の342億4087万余円である。
2 損益
区分 | 10年度 | (9年度) |
経常収益 (うち貸付金利息) |
千円 727,983,815 (678,107,364) |
千円 764,027,815 (715,246,217) |
経常費用 (うち借入金利息) |
687,331,635 (580,046,541) |
720,793,244 (615,333,215) |
当年度利益金 | 40,652,180 | 43,234,570 |
(利益金の処理) | ||
翌年度に準備金として整理 | 40,652,180 | 43,234,570 |
3 借入金等
区分 | 10年度末 | (9年度末) |
借入金残高 (資金運用部資金等) |
千円 15,369,122,216 |
千円 14,467,248,701 |
債券発行残高 | 614,424,826 | 589,424,826 |
準備金残高 | 938,621,548 | 895,386,978 |
4 主な業務実績
(1) 貸付等業務
区分 | 10年度 | (9年度) | |
貸付け等 | 件数 金額 |
1,567件 2,618,448,853千円 |
1,193件 1,899,907,615千円 |
貸付金回収等 (うち貸付金償却) |
金額 | 1,405,608,261千円 (89,265千円) |
1,506,896,283千円 (−) |
年度末貸付金等残高 |
件数 金額 |
14,105件 17,439,549,848千円 |
13,479件 16,226,709,256千円 |
上記のうち弁済期限を6箇月以上経過して延滞となっている貸付けの元金残高 | 57,594,359千円 | 51,116,046千円 | |
(うち1年以上延滞のもの) | (52,766,359千円) | (46,856,146千円) | |
貸倒引当金 (貸倒引当金計上率)(注) |
52,275,449千円 (3.0/1000) |
48,680,127千円 (3.0/1000) |
|
(注) 貸倒引当金に計上できる金額は、当該事業年度末における貸付金残高(貸付受入金残高を控除)に3/1000を乗じて得た金額の範囲内とされている。 |
(2) 保証業務
区分 | 10年度 | (9年度) | |
保証 | 件数 金額 |
35件 56,428,000千円 |
5件 1,384,000千円 |
減少した保証債務 | 金額 | 309,408千円 | 2,793千円 |
年度末保証債務残高 | 件数 金額 |
42件 57,706,204千円 |
7件 1,587,612千円 |
(3) 出資業務
区分 | 10年度 | (9年度) | |
出資 | 会社等数 件数 金額 |
7 11件 25,003,850千円 |
3 3件 385,000千円 |
年度末出資金残高 | 会社等数 件数 金額 |
60 144件 82,185,350千円 |
57 133件 57,181,500千円 |
なお、「日本開発銀行法等の一部を改正する法律」(平成10年法律第144号)により、10年12月15日から13年3月31日までを限り、従来の業務のほか金融環境対応融資等の業務を行うこととなった。