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  • 平成10年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他17団体の決算

年金福祉事業団


(9) 年金福祉事業団

 この事業団は、厚生年金保険及び国民年金の福祉施設の設置及び運営、これらの制度の被保険者、被保険者であった者及び年金受給権者の福祉の増進に必要な施設の設置又は整備を促進するための融資並びに厚生年金保険、船員保険及び国民年金の年金受給権者に対する小口資金の融資を行うことを目的として設置されているものである。その資本金は10事業年度末現在で1兆0593億4813万余円(全額国の出資)となっている。
 同事業団の会計は、一般事業、資金確保事業及び年金財源強化事業の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の10事業年度の収入支出決算、損益、借入金及び主な業務実績は次のとおりである。

(一般事業勘定)

 この勘定は、福祉施設の設置及び運営、福祉の増進に必要な施設の設置又は整備を促進するための融資並びに小口資金の融資の各事業の経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 10事業年度 (9事業年度)

千円 千円
(収入)

 収入決定済額 2,382,192,252 2,796,866,879
(支出)

 支出予算現額 2,864,897,391 3,266,707,502
 支出決定済額 2,259,601,016 2,865,219,769
 不用額 605,296,374 401,487,732

 不用額の主なものは、貸付金(支出予算現額1兆6565億円)の5763億5489万円、借入金利息(同5287億3197万余円)の205億7933万余円及び業務委託費(同192億9263万余円)の44億1237万余円である。

2 損益

  区分 10事業年度 (9事業年度)

 経常収益
 (うち貸付金利息)
千円
510,958,633
(446,537,969)
千円
562,519,100
(468,200,369)
 経常費用
 (うち借入金利息)
536,727,643
(506,483,491)
561,174,068
(528,748,974)
 特別損失 20,056 31,934
 当期利益金(△当期損失金) △25,789,066 1,313,097
(利益金又は損失金の処理)

 翌事業年度に繰越欠損金として整理 25,789,066
 翌事業年度に繰越欠損金の補てんに充当 1,313,097
(繰越欠損金 106,806,814 108,119,911)

3 借入金

  区分 10事業年度末 (9事業年度末)

借入金残高
(資金運用部資金)
千円
9,719,812,492
千円
10,067,809,962

4 主な業務実績

  区分 10事業年度 (9事業年度)
(貸付事業)

 貸付け 件数
金額
233,111件
1,080,145,110千円
270,546件
1,699,627,830千円
 貸付金回収等
 (うち繰上償還)
 (うち貸付金償却)
金額 1,565,235,468千円
(1,142,567,277千円)
(305,182千円)
1,433,826,967千円
(1,031,486,860千円)
(110,912千円)
 事業年度末貸付金残高 件数 1,755,790件 1,847,757件
金額 10,322,443,987千円 10,807,534,345千円
  上記のうち弁済期限を6箇月以上経過して延滞となっている貸付けの元金残高 33,856,781千円 26,491,795千円
  (うち1年以上延滞のもの) (21,380,728千円) (12,469,631千円)
  貸倒引当金
  (貸倒引当金計上率)(注)
7,432,159千円
(0.7/1000)
7,349,123千円
(0.6/1000)
  (注)  貸倒引当金に計上できる金額は、当該事業年度末における貸付金残高に1/1000を乗じて得た金額の範囲内とされている。
(施設事業)

 施設整備等 1,444,884千円 2,098,762千円
 運営 11基地 11基地

(資金確保事業勘定)

 この勘定は、一般事業勘定における各事業に係る業務を安定的に実施するための資金確保の事業の経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 10事業年度 (9事業年度)

千円 千円
(収入)

 収入決定済額 2,346,569,797 2,173,170,135
(支出)

 支出予算現額 2,438,856,424 2,297,622,745
 支出決定済額 2,430,901,409 2,273,421,678
 不用額 7,955,014 24,201,066

2 損益

  区分 10事業年度 (9事業年度)

 経常収益
 (うち運用収入)
千円
229,725,696
(228,502,806)
千円
250,154,396
(248,744,458)
 経常費用
 (うち借入金利息)
315,754,001
(312,569,434)
351,265,778
(347,895,107)
 当期損失金 86,028,305 101,111,382
(損失金の処理)

 翌事業年度に繰越欠損金として整理 86,028,305 101,111,382
(繰越欠損金 490,987,994 389,876,612)

3 借入金

  区分 10事業年度末 (9事業年度末)

借入金残高
(資金運用部資金)
千円
7,567,000,000
千円
7,567,000,000

(年金財源強化事業勘定)

 この勘定は、政府から調達した資金の運用を行うとともに、これにより積み立てられた積立金を国庫に納付することにより、厚生年金保険事業及び国民年金事業の財政基盤の強化に資する事業の経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 10事業年度 (9事業年度)

千円 千円
(収入)

 収入決定済額 5,045,063,063 4,915,340,042
(支出)

 支出予算現額 5,358,845,866 4,971,739,574
 支出決定済額 5,335,344,106 4,952,952,062
 不用額 23,501,759 18,787,511

 不用額の主なものは借入金利息(支出予算現額7574億7726万余円)の221億6465万余円である。

2 損益

  区分 10事業年度 (9事業年度)

 経常収益
 (運用収入)
千円
445,691,745
千円
855,535,085
 経常費用
 (うち借入金利息)
720,870,674
(720,839,174)
792,451,935
(792,420,435)
 当期利益金(△当期損失金) △275,178,928 63,083,149
(利益金又は損失金の処理)

 翌事業年度に繰越欠損金として整理 275,178,928
 翌事業年度に繰越欠損金の補てんに充当 63,083,149
(繰越欠損金 996,798,370 1,059,881,520)

3 借入金

  区分 10事業年度末 (9事業年度末)

借入金残高
(資金運用部資金)
千円
18,186,000,000
千円
17,186,000,000