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  • 平成11年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 4 公団、事業団その他20団体の決算|
  • (事業団)

運輸施設整備事業団


(12) 運輸施設整備事業団

 この事業団は、鉄道事業者、海上運送事業者等による運輸施設の整備を推進するための助成その他の支援を総合的かつ効率的に行うこと及び運輸技術に関する基礎的研究業務を行うことを目的として設置されているものである。その資本金は11事業年度末現在で180億1102万余円(全額国の出資)となっている。
 同事業団の会計は、鉄道、船舶及び基礎的研究等の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の11事業年度の収入支出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。

(鉄道勘定)

 この勘定は、新幹線、都市鉄道の建設等に対する助成及び旧国鉄債務の償還等の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 11事業年度 (10事業年度)
千円 千円
(収入)
 収入決定済額 1,363,194,085 1,260,967,875
(支出)
 支出予算現額 1,423,833,676 1,308,004,141
 支出決定済額 1,363,164,180 1,261,154,229
 翌事業年度繰越額 57,762,166 42,300,518
 不用額 2,907,329 4,549,393

 翌事業年度繰越額の主なものは、新幹線鉄道事業助成費(支出予算現額1247億1072万円)の406億3700万円、都市鉄道整備事業助成費(同1033億4793万余円)の143億9667万余円及び主要幹線鉄道整備事業助成費(同149億8436万余円)の13億4475万余円である。

2 損益

  区分 11事業年度 (10事業年度)
千円 千円
 経常収益 945,686,828 905,577,194
 (うち割賦譲渡収入) (745,566,015) (735,107,810)
 経常費用 963,704,843 920,853,304
 (うち割賦譲渡原価) (327,355,720) (300,296,204)
 当期損失金 18,018,014 15,276,109
(損失金の処理)
 翌事業年度に積立金を減額整理 18,018,014 15,276,109

3 借入金等

  区分 11事業年度末 (10事業年度末)
千円 千円
 借入金残高 5,951,122,489 6,073,821,987
 (資金運用部資金等)
 鉄道整備基金債券等発行残高 595,860,000 758,970,000

4 主な業務実績

  区分 11事業年度 (10事業年度)
 新幹線の建設に対する助成 3線 3線
 都市鉄道の建設に対する助成 18線 19線

(船舶勘定)

 この勘定は、国内海運事業者と費用を分担して国内旅客船及び内航貨物船を共同建造し、当該船舶を同事業団と事業者との共有とし、事業者に使用管理させる業務等に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 11事業年度 (10事業年度)
千円 千円
(収入)
 収入決定済額 126,344,308 129,239,392
(支出)
 支出予算現額 153,747,064 158,305,806
 支出決定済額 121,778,774 111,494,251
 翌事業年度繰越額 15,458 4,422,576
 不用額 31,952,830 42,388,978

 不用額の主なものは、貨物船取得費(支出予算現額516億2578万余円)の249億2721万余円、旅客船取得費(同162億8055万余円)の44億2481万余円及び船舶改造貸付金(同12億円)の10億7200万円である。

2 損益

  区分 11事業年度 (10事業年度)
千円 千円
 経常収益 81,286,620 84,587,939
 (うち貨物船使用料) (52,136,123) (54,137,786)
 経常費用 81,238,842 84,587,939
 (うち貨物船減価償却費) (37,336,664) (38,138,548)
 特別損失 47,777

3 借入金等

  区分 11事業年度末 (10事業年度末)
千円 千円
 借入金残高 247,674,811 236,641,481
 (資金運用部資金)
 船舶整備債券等発行残高 263,110,000 296,460,000

4 主な業務実績

  区分 11事業年度 (10事業年度)
総トン 総トン
旅客船 取得 8 28,027 9 12,602
譲渡 25 11,157 40 54,467
事業年度末 211 476,293 228 459,423
保有
貨物船 取得 20 87,427 26 35,956
譲渡 97 90,599 100 62,753
事業年度末 935 1,086,488 1,012 1,089,616
保有

(基礎的研究等勘定)

 この勘定は、運輸技術に関し新たな発想に立った新技術を創出するための独創性、革新性のある基礎研究を提案公募方式により行う業務等に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

  区分 11事業年度 (10事業年度)
千円 千円
(収入)
 収入決定済額 33,456,019 12,416,034
(支出)
 支出予算現額 38,154,462 15,619,816
 支出決定済額 32,169,032 12,402,692
 翌事業年度繰越額 1,270,280
 不用額 4,715,148 3,217,123

2 損益

  区分 11事業年度 (10事業年度)
千円 千円
 経常収益 282,553 100,682
 (うち国庫補助金収入) (38,947) (38,568)
 (うち貸付金利息) (191,337) (38,003)
 経常費用 697,228 423,380
 (うち研究事業費) (372,048) (293,040)
 当期損失金 414,675 322,697
(損失金の処理)
 翌事業年度に繰越欠損金として整理 414,675 322,697

3 借入金

  区分 11事業年度末 (10事業年度末)
千円 千円
 借入金残高 19,500,000 12,000,000
 (市中金融機関)

4 主な業務実績

  区分 11事業年度 (10事業年度)
 基礎的研究業務 件数 28件 14件
金額 405,235千円 337,826千円
 船腹調整事業に必要な資金の貸付け 件数 4件 2件
金額 19,500,000千円 12,000,000千円