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  • 平成12年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

国民年金特別会計


(20) 厚生労働省所管 国民年金特別会計

 この特別会計は、国が経営する国民年金事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 同特別会計は、基礎年金、国民年金、福祉年金及び業務の4勘定に区分して経理されており、その勘定別の12年度の歳入歳出決算、損益、積立金及び主な業務実績は次のとおりである。

(基礎年金勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 14,780,713,871 14,346,995,901
 収納済歳入額 14,779,811,889 14,346,243,727
 不納欠損額 267,778 226,704
 収納未済歳入額 634,203 525,469
(歳出)
 歳出予算現額 14,332,865,467 13,828,356,852
 支出済歳出額 13,773,715,749 13,384,214,596
 不用額 559,149,717 444,142,255

 不用額の主なものは基礎年金給付費(歳出予算現額8兆5353億5109万余円)の579億1007万余円である。(なお、不用額のうちには予備費に係るものが5010億円ある。)

2 損益

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
 利益 13,818,160,490 13,304,995,201
 (うち拠出金等収入) (13,781,718,788) (13,260,582,495)
 損失 13,774,056,229 13,384,473,348
 (うち基礎年金給付費) (8,477,441,020) (7,614,619,305)
 利益金(△損失金) 44,104,260 △79,478,147
 前年度繰越利益金 1,688,052,054 1,767,530,201
 翌年度繰越利益金 1,732,156,315 1,688,052,054

3 積立金

  区分 12年度末 (11年度末)
千円 千円
 積立金現在額 724,607,812 724,607,812

4 主な業務実績

  区分 12年度 (11年度)
 老齢基礎年金等の支給 受給権者数 13,391千人 12,122千人
支給額 8,477,441,020千円 7,614,619,305千円

(国民年金勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 6,189,540,315 6,328,344,896
 収納済歳入額 6,188,788,825 6,327,637,608
 不納欠損額 323,994 267,162
 収納未済歳入額 427,495 440,124
(歳出)
 歳出予算現額 6,012,495,942 6,007,191,781
 支出済歳出額 5,836,132,116 5,832,427,705
 不用額 176,363,825 174,764,075

 不用額の主なものは、国民年金給付費(歳出予算現額2兆7353億5544万余円)の899億5242万余円、諸支出金(同287億6857万余円)の24億6161万余円及び福祉施設費等業務勘定へ繰入(同738億8351万余円)の19億4977万余円である。

2 損益

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
 利益 7,038,739,397 7,157,973,552
 (うち保険料) (2,810,657,511) (2,826,215,678)
 (うち基礎年金勘定より受入) (2,570,129,175) (2,674,773,496)
 損失 6,699,708,737 6,606,335,261
 (うち基礎年金勘定へ繰入) (3,092,488,404) (2,971,636,833)
 (うち国民年金給付費) (2,645,402,992) (2,778,098,736)
 利益金 339,030,660 551,638,290
 前年度繰越利益金 10,236,417,268 9,684,778,978
 翌年度繰越利益金 10,575,447,929 10,236,417,268

3 積立金

  区分 12年度末 (11年度末)
千円 千円
 積立金現在額 9,461,723,688 8,961,936,661

4 主な業務実績

  区分 12年度 (11年度)
 被保険者数(年度末) 33,068千人 32,861千人
 老齢年金等の支給 受給権者数 6,345千人 6,672千人
支給額 2,645,403,017千円 2,778,099,150千円

(福祉年金勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 78,446,304 88,808,107
 収納済歳入額 78,239,806 88,584,191
 不納欠損額 140,134 166,836
 収納未済歳入額 66,363 57,078
(歳出)
 歳出予算現額 78,215,346 88,538,000
 支出済歳出額 62,669,906 78,932,546
 翌年度繰越額 15,200,000 9,200,000
 不用額 345,439 405,453

 翌年度繰越額はすべて福祉年金給付費(歳出予算現額778億6984万余円)の分である。

2 主な業務実績

  区分 12年度 (11年度)
 老齢福祉年金の支給 受給権者数 185千人 229千人
支給額 62,669,846千円 78,932,500千円

(業務勘定)

1 歳入歳出決算

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
(歳入)
 徴収決定済額 2,046,114,027 2,087,027,073
 収納済歳入額 2,046,114,027 2,087,027,073
(歳出)
 歳出予算現額 2,276,531,395 2,317,659,841
 支出済歳出額 2,036,190,572 2,080,389,161
 不用額 240,340,822 237,270,679

 不用額の主なものは、印紙収入国民年金勘定へ繰入(歳出予算現額2兆0692億8003万余円)の2096億5532万余円、業務取扱費(同1651億6659万余円)の60億6998万余円及び福祉施設費(同204億6986万余円)の30億9543万余円である。

2 損益

  区分 12年度 (11年度)
千円 千円
 利益 2,036,296,961 2,078,429,296
 (うち印紙売捌収入) (1,856,609,959) (1,899,900,470)
 損失 2,036,058,901 2,082,416,286
 (うち印紙売捌代金繰入) (1,856,609,959) (1,899,900,470)
 利益金(△損失金) 238,060 △3,986,989
 前年度繰越利益金 20,751,793 24,738,782
 翌年度繰越利益金 20,989,853 20,751,793

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「厚生年金保険の老齢厚生年金及び国民年金の老齢基礎年金の支給が適正でなかったもの」 を掲記した。