この公団は、新東京国際空港の設置及び管理を効率的に行うことなどにより、航空輸送の円滑化を図り、もって航空の総合的な発達に資するとともに、わが国の国際的地位の向上に寄与することを目的として設置されているものである。その資本金は12事業年度末現在で2846億5624万余円(全額国の出資)となっている。
同公団の12事業年度の収入支出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。
1 収入支出決算
区分 | 12事業年度 | (11事業年度) |
千円 | 千円 | |
(収入) | ||
収入決定済額 | 209,487,683 | 208,781,142 |
(支出) | ||
支出予算現額 | 283,884,225 | 275,889,304 |
支出決定済額 | 215,618,038 | 196,653,540 |
翌事業年度繰越額 | 54,778,880 | 59,271,547 |
不用額 | 13,487,306 | 19,964,215 |
翌事業年度繰越額の主なものは、新空港建設費(支出予算現額1151億4308万余円)の512億8444万余円、受託業務費(同56億7707万余円)の18億9908万余円及び建設事業事務費(同35億4002万余円)の15億1857万余円である。また、不用額の主なものは、業務管理費(同705億6544万余円)の56億0670万余円、新空港建設費の34億5154万余円及び業務外支出(新東京国際空港債券の償還金及び支払利息等。同768億6963万余円)の20億7580万余円である。
2 損益
区分 | 12事業年度 | (11事業年度) |
千円 | 千円 | |
経常収益 | 151,703,996 | 142,788,867 |
(うち業務収入) | (143,207,702) | (141,458,003) |
経常費用 | 134,550,675 | 137,726,935 |
特別利益 | 20,221 | 3,743 |
特別損失 | 17,173,542 | 5,065,675 |
なお、特別損失の主なものは、事業資産建設仮勘定に係る固定資産除却損150億1612万余円である。
3 借入金等
区分 | 12事業年度末 | (11事業年度末) |
千円 | 千円 | |
借入金残高 | 61,945,000 | 24,753,000 |
(市中金融機関等) | ||
新東京国際空港債券発行残高 | 459,973,000 | 500,666,000 |
4 主な業務実績
区分 | 12事業年度 | (11事業年度) | |
空港の供用 | 航空機発着回数 | 133,046回 | 133,112回 |
航空旅客数 | 27,714,796人 | 25,964,204人 | |
航空貨物取扱数量 | 1,842,558t | 1,828,141t | |
航空燃料供給量 | 5,373,752kl | 5,450,972kl |
なお、この公団について検査した結果、「第4章 特定検査対象に関する検査状況」に「財投機関の決算分析について」 を掲記した。