ページトップ
  • 平成13年度|
  • 第4章 特定検査対象に関する検査状況|
  • 第1 金融システムの安定化のための緊急対策等の実施状況について

検査の背景、対象及び着眼点


2 検査の背景、対象及び着眼点

 本院は、7年以降、金融システムの安定化のための緊急対策等の実施状況について、多額の公的資金が使用されていることなどから、継続して検査を実施してきた。そして、検査結果については、6年度以降の決算検査報告において記述してきたところである。
 本年次の検査においては、過去の検査の状況、また、交付国債等を使用しての破綻金融機関の預金等を全額保護する特例措置が13年度末に終了したことを踏まえ、各種施策の効果にも着眼して、以下の点について検査を実施した。
(1) これまでの金融システムの安定化のための緊急対策等の実績及び今後も引き続き実施される業務(破綻金融機関から買い取った資産の回収業務等)の状況
(2) 金融システムの安定化のための緊急対策等の効果
ア 資金援助について、破綻金融機関の営業を譲渡するなどの措置により、保護された預金量、融資が継続された貸出金等の状況
イ 資本増強及び資本注入(以下「資本増強等」という。)について、緊急対策の法的枠組みを整備する際に課題となっていたジャパン・プレミアム及び金融機関の融資態度の状況、資本増強等を受けた金融機関の財務状況の推移、経営健全化計画の達成状況
(3) 緊急対策等を実施してきた預金保険機構の財務状況