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  • 平成13年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • (2) 公団、事業団等の決算|
  • (その他)

年金資金運用基金


(10) 年金資金運用基金

 この基金は、厚生労働大臣から寄託された資金の管理及び運用を行うとともに、その収益を国庫に納付することにより、厚生年金保険事業及び国民年金事業の運営の安定に資することを目的として設置されているものである。その資本金は13事業年度末現在で1兆0147億5416万余円(全額国の出資)となっている。
 なお、同基金は、13年4月1日、年金福祉事業団の解散及び業務の承継等に関する法律(平成12年法律第20号)第1条の規定により解散した年金福祉事業団の一切の権利及び義務を承継(注) したものである。
 同基金の会計は、厚生年金、国民年金、総合、承継資金運用及び承継一般の5勘定に区分して経理されており、その勘定別の13事業年度の収入支出決算、損益、寄託金等及び主な業務実績は次のとおりである。

 この承継に係る年金福祉事業団の貸借対照表上の資産は35兆1834億0512万余円、負債は36兆2277億7425万余円、及び資本は△1兆0443億6913万余円である。

(厚生年金勘定)

 この勘定は、厚生保険特別会計の年金勘定に係る積立金から寄託された資金の管理業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 13事業年度  
  千円  
(収入)    
 収入決定済額 15,140,557,530  
(支出)    
 支出予算現額 15,117,602,085  
 支出決定済額 15,117,602,085  

2 損益

区分 13事業年度  
  千円  
 総合勘定分配金収入 22,955,444  
 当期利益金 22,955,444  
(利益金の処理)    
 翌事業年度に準備金として整理 22,955,444  

3 寄託金

区分 13事業年度末  
  千円  
運用寄託金残高 15,117,602,085  
(厚生年金保険の積立金)    

(国民年金勘定)

 この勘定は、国民年金特別会計の国民年金勘定に係る積立金から寄託された資金の管理業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 13事業年度  
  千円  
(収入)    
 収入決定済額 1,908,802,275  
(支出)    
 支出予算現額 2,036,961,679  
 支出決定済額 1,904,797,914  
 不用額 132,163,764  

 不用額は、総合勘定へ繰入(支出予算現額2兆0369億6167万余円)の1321億6376万余円である。

2 損益

区分 13事業年度  
  千円  
 総合勘定分配金収入 4,004,360  
 当期利益金 4,004,360  
(利益金の処理)    
 翌事業年度に準備金として整理 4,004,360  

3 寄託金

区分 13事業年度末  
  千円  
運用寄託金残高 1,904,797,914  
(国民年金の積立金)    

(総合勘定)

 この勘定は、厚生年金勘定、国民年金勘定及び承継資金運用勘定から受け入れた資金の管理及び運用業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 13事業年度  
  千円  
(収入)    
 収入決定済額 46,520,584,434  
(支出)    
 支出予算現額 48,296,038,955  
 支出決定済額 46,621,360,078  
 不用額 1,674,678,876  

 不用額の主なものは、承継資金運用勘定へ分配金繰入(支出予算現額8561億6824万余円)の7832億7327万余円、投資(同43兆3028億2998万円)の5601億1782万余円及び厚生年金勘定へ分配金繰入(同2856億0607万余円)の2626億5062万余円である。

2 損益

区分 13事業年度  
  千円  
経常収益 120,968,940  
(うち運用収入) (119,264,205)  
経常費用 21,111,889  
(うち運用諸費) (18,724,462)  
特別損失 2,274  
繰入前利益 99,854,776  
(うち厚生年金勘定分配金繰入) (22,955,444)  
(うち国民年金勘定分配繰入) (4,004,360)  
(うち承継資金運用勘定分配金繰入) (72,894,970)  

(承継資金運用勘定)

 この勘定は、年金福祉事業団が、厚生年金保険事業及び国民年金事業の財政基盤の強化に資するなどのため政府から調達した資金の管理及び運用業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 13事業年度  
  千円  
(収入)    
 収入決定済額 3,831,286,552  
(支出)    
 支出予算現額 30,043,828,636  
 支出決定済額 29,478,600,808  
 不用額 565,227,827  

 不用額は、総合勘定へ繰入(支出予算現額26兆2803億2998万円)の5601億1782万余円及び財政融資資金借入金利息(同6410億9865万余円)の51億0999万余円である。

2 損益

区分 13事業年度  
  千円  
 経常収益 33,487,616  
 (事業外収益) (33,487,616)  
 総合勘定分配金収入 72,894,970  
 経常費用 723,647,526  
 (借入金利息) (723,647,526)  
 当期損失金 617,264,940  
(損失金の処理)    
 翌事業年度に繰越欠損金として整理 617,264,940  
(繰越欠損金 1,935,314,652)  

3 借入金

区分 13事業年度末  
  千円  
借入金残高 24,300,600,000  
(財政融資資金)    

(承継一般勘定)

 この勘定は、保養基地施設の運営又は保養基地資産の管理、年金福祉事業団が行った融資に係る債権の管理及び回収、厚生年金保険及び国民年金の被保険者のための住宅資金の融資等の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 13事業年度  
  千円  
(収入)    
 収入決定済額 1,792,501,755  
(支出)    
 支出予算現額 1,769,544,407  
 支出決定済額 1,351,968,757  
 不用額 417,575,649  

 不用額の主なものは、貸付金(支出予算現額6675億円)の4144億7940万円、財政融資資金借入金利息(同4085億5612万余円)の15億7988万余円及び業務委託費(同130億3640万余円)の11億5199万余円である。

2 損益

区分 13事業年度  
  千円  
 経常収益 397,765,242  
 (うち貸付金利息) (328,689,393)  
 経常費用 429,861,223  
 (うち借入金利息) (405,272,978)  
 特別損失 2,490,849  
 当期損失金 34,586,830  
(損失金の処理)    
 翌事業年度に繰越欠損金として整理 34,586,830  
(繰越欠損金 115,570,574)  

3 借入金

区分 13事業年度末  
  千円  
借入金残高 7,866,343,348  
(財政融資資金)    

4 主な業務実施

区分   13事業年度  
(貸付事業)      
 貸付け 件数 25,061件  
  金額 253,020,600千円  
 貸付金回収等 金額 1,396,160,186千円  
 (うち繰上償還)   (989,677,101千円)  
 (うち貸付金償却)   (624,088千円)  
 事業年度末貸付金残高 件数 1,310,333件  
  金額 8,038,609,081千円  
  上記のうち民間金融機関のリスク管理債権の開示基準を参考に基金において開示している債権    
   破綻先債権   5,123,859千円  
   延滞債権   73,375,451千円  
   3カ月以上延滞債権   15,430,202千円  
   貸出条件緩和債権   13,245,882千円  
  107,175,395千円  
  貸倒引当金   6,752,431千円  
  (貸倒引当金計上率)(注) (0.8/1000)  
  (注)
 貸倒引当金に計上できる金額は、当該事業年度末における貸付金残高に1/1000を乗じて得た金額の範囲内とされている。

(施設事業)    
 施設整備等 737,415千円  
 運営 10基地