この独立行政法人は、放射線の人体への影響、放射線による人体の障害の予防、診断及び治療並びに放射線の医学的利用に関する研究開発等の業務を総合的に行うことにより、放射線に係る医学に関する科学技術の水準の向上を図ることを目的として設置されているものである。その資本金は13事業年度末現在で336億4845万余円(全額国の出資)となっている。
同法人の13事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。
なお、同法人は、13年4月1日、独立行政法人放射線医学総合研究所法(平成11年法律第176号)附則第5条の規定により国が有する権利及び義務のうち文部科学省の放射線医学総合研究所に関する権利及び義務を承継して設立されたものである。
1 貸借対照表
区分 | 13事業年度末 | |
千円 | ||
資産 | 52,042,172 | |
(うち建物) | (21,419,376) | |
(うち機械装置) | (9,040,024) | |
負債 | 21,414,566 | |
(うち未払金) | (1,994,257) | |
(うち資産見返負債) | (15,092,986) | |
資本 | 30,627,605 | |
(うち資本金) | (33,648,457) | |
(うち資本剰余金) | (△3,063,142) |
2 損益計算書
区分 | 13事業年度 | |
千円 | ||
経常費用 | 17,865,721 | |
(うち研究業務費) | (16,501,563) | |
経常収益 | 17,908,011 | |
(うち運営費交付金収益) | (12,410,935) | |
(うち臨床医学事業収益) | (771,634) | |
経常利益 | 42,290 | |
臨時損失 | 112,949 | |
臨時利益 | 112,949 | |
当期総利益 | 42,290 | |
(利益の処分) | ||
積立金 | 42,290 |
3 主な業務実績
区分 | 13事業年度 | |
重粒子線がん治療研究 | 重粒子線治療患者数241名 |
なお、この法人について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「独立行政法人の会計経理について、資産及び費用等の認識・計上処理を適切に行い、正確な財務諸表等の作成を期するよう是正改善の処置を要求したもの」 を掲記した。