この特別会計は、貨幣、章はい、記章、極印、合金及び金属工芸品の製造、記念貨幣等の販売、貴金属の精製及び品位の証明等の事業を企業的に運営し、その健全な発達に資することを目的として、その経理を一般会計と区分して行うため設置されていたもので、独立行政法人造幣局法(平成14年法律第40号)附則第5条の規定により15年4月1日に廃止された。同特別会計に属していた権利及び義務は、貨幣回収準備資金に属する権利及び義務(現金47億8200万円に係る権利を除く。)を除き、独立行政法人造幣局が承継した。貨幣回収準備資金は、同特別会計の廃止により一般会計に所属することとされた。
同特別会計の14年度の歳入歳出決算、損益及び主な業務実績は次のとおりである。
1 歳入歳出決算
区分 | 14年度 | (13年度) |
千円 | 千円 | |
(歳入) | ||
徴収決定済額 | 27,901,691 | 26,405,389 |
収納済歳入額 | 27,896,207 | 26,399,993 |
収納未済歳入額 | 5,484 | 5,396 |
(歳出) | ||
歳出予算現額 | 32,459,750 | 30,433,220 |
支出済歳出額 | 29,460,607 | 25,613,294 |
翌年度繰越額 | − | 1,813,992 |
不用額 | 2,999,143 | 2,975,933 |
2 損益
区分 | 14年度 | (13年度) |
千円 | 千円 | |
利益 (うち事業運営収入) |
28,176,389 (28,076,161) |
29,601,724 (29,452,224) |
損失 (うち材料費) |
28,076,267 (7,388,577) |
29,457,433 (8,914,151) |
利益金 | 100,122 | 144,291 |
前年度繰越利益金 | 229,733 | 85,441 |
翌年度繰越利益金 | − | 229,733 |
3 主な業務実績
区分 | 14年度 | (13年度) |
貨幣の製造 | 1,160,250千枚 | 1,240,000千枚 |
勲章、喪章の製造 | 23千個 | 23千個 |
金属工芸品の製造 | 138千個 | 73千個 |
記念貨幣等の販売 | 1,182千セット | 1,137千セット |
なお、この特別会計には、政府の発行に係る貨幣の引換え又は回収に充てるために貨幣回収準備資金が置かれ、歳入歳出外として経理されていた。この貨幣回収準備資金の14年度末における資金の額9288億3914万余円のうち640億4787万余円は、独立行政法人造幣局法附則第6条第2項の規定に基づき、同年度の一般会計歳入に繰り入れられている。