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  • 平成14年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

国土交通省所管 自動車損害賠償保障事業特別会計


(31)国土交通省所管 自動車損害賠償保障事業特別会計

 この特別会計は、国が行う自動車損害賠償保障事業、自動車事故対策事業、経過措置としての再保険事業等及び保険料等充当交付金の交付事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
 なお、同特別会計は、「自動車損害賠償保障法及び自動車損害賠償責任再保険特別会計法の一部を改正する法律」(平成13年法律第83号)により、14年4月1日、政府が行っていた再保険事業等が廃止されたことなどに伴い、従来の自動車損害賠償責任再保険特別会計の名称が改められたものである。
 同特別会計は、保障、自動車事故対策及び保険料等充当交付金の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の14年度の歳入歳出決算、損益、繰越金等、基金及び主な業務実績は次のとおりである。

(保障勘定)

 この勘定は、自動車損害賠償保障事業(保有者が明らかでない自動車によって生命、身体を害されて損害賠償の請求をすることのできない被害者の受けた損害を国がてん補するなどの事業)等の経理を行うものである。

1 歳入歳出決算

区分 14年度 (13年度)
  千円 千円
(歳入)    
 徴収決定済額 79,526,846 84,039,675
 収納済歳入額 75,136,603 79,563,160
 不納欠損額 528,400 417,039
 収納未済歳入額 3,861,842 4,059,475
(歳出)    
 歳出予算現額 8,128,143 12,113,560
 支出済歳出額 7,360,690 9,730,178
 不用額 767,452 2,383,381

2 損益

 区分 14年度 (13年度)
  千円 千円
 利益 15,948,620 15,542,313
 (うち賦課金) (2,994,666) (1,873,178)
 損失 22,101,349 19,627,314
 (うち保障金) (5,109,407) (4,182,995)
 損失金 6,152,729 4,085,001
(損失金の処理)    
 翌年度に繰り越して整理 6,152,729
 翌年度に積立金を減額して整理 4,085,001

3 繰越金等

区分 14年度末 (13年度末)
  千円 千円
繰越利益の額 118,729,379
積立金現在額 122,756,531

4 主な業務実績

区分   14年度 (13年度)
保障金の支払 件数 3,688件 4,168件
  金額 5,109,407千円 4,182,995千円

(自動車事故対策勘定)

 この勘定は、自動車事故対策事業(被害者保護の増進又は自動車事故防止対策に関する事業)の経理を行うものである。

1 歳入歳出決算

区分 14年度  
  千円  
(歳入)    
 徴収決定済額 17,185,333  
 収納済歳入額 17,185,333  
(歳出)    
 歳出予算現額 17,825,244  
 支出済歳出額 14,563,149  
 不用額 3,262,094  

2 損益

区分 14年度  
  千円  
 利益 5,381,496  
 (うち利子収入) (5,033,161)  
 損失 14,563,149  
 (うち自動車事故対策センター補助金) (10,650,062)  
 損失金 9,181,652  
(損失金の処理)    
 翌年度に基金を減額して整理 9,181,652  

3 基金

区分 14年度末  
  千円  
基金残額 749,005,413  

4 主な業務実績

区分   14年度  
自動車事故対策計画に基づく助成 件数 223件  
  金額 14,226,549千円  

(保険料等充当交付金勘定)

 この勘定は、経過措置としての再保険事業等(自動車損害賠償責任再保険事業及び自動車損害賠償責任共済保険事業)に関する経理、保険料等充当交付金(保険契約者が保険会社に支払うべき自動車損害賠償責任保険の保険料の一部等に充てさせるため、政府が保険会社等に交付する交付金)の交付事業に関する経理を行うものである。

1 歳入歳出決算

区分 14年度  
  千円  
(歳入)    
 徴収決定済額 775,930,980  
 収納済歳入額 775,930,980  
(歳出)    
 歳出予算現額 822,904,266  
 支出済歳出額 738,980,395  
 不用額 83,923,870  

 不用額の主なものは、保険料等充当交付金(歳出予算現額1968億円)の219億8868万余円及び再保険及保険費(歳出予算現額5753億7844万余円)の117億6556万余円である。(なお、不用額のうちには予備費に係るものが500億円ある。)

2 損益

区分 14年度  
  千円  
 利益 1,136,403,371  
 (うち利子収入) (24,811,680)  
 損失 1,539,774,162  
 (うち再保険金及保険金) (555,908,162)  
 損失金 403,370,791  
(損失金の処理)    
 翌年度に基金を減額して整理 403,370,791  

3 基金

区分 14年度末  
  千円  
基金残額 1,071,990,155  

4 主な業務実績

区分   14年度  
(経過措置としての保険契約及び保険金支払)  
 再保険及び保険関係の成立 件数 203千件  
  金額 2,563,258千円  
 再保険金及び保険金の支払 件数 1,186千件  
  金額 555,908,162千円  
(保険料等充当交付金の交付)  
 交付実積 法人数 30法人  
  金額 174,811,312千円