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  • 平成15年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • [2]公団、事業団等の決算|
  • (その他)

年金資金運用基金


(8)年金資金運用基金

 この基金は、厚生労働大臣から寄託された資金の管理及び運用を行うとともに、その収益を国庫に納付することにより、厚生年金保険事業及び国民年金事業の運営の安定に資することを目的として設置されているものである。その資本金は15事業年度末現在で1兆0269億1922万余円(全額国の出資)となっている。
 同基金の会計は、厚生年金、国民年金、総合、承継資金運用及び承継一般の5勘定に区分して経理されており、その勘定別の15事業年度の収入支出決算、損益、寄託金等及び主な業務実績は次のとおりである。

(厚生年金勘定)

 この勘定は、厚生保険特別会計の年金勘定に係る積立金から寄託された資金の管理業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 15事業年度 (14事業年度)
   千円 千円
(収入)      
 収入決定済額 17,952,711,646 17,601,764,161
(支出)      
 支出予算現額 18,541,919,888 18,579,809,870
 支出決定済額 17,529,290,843 17,597,633,438
 不用額 1,012,629,044 982,176,431

 不用額は、総合勘定へ繰入(支出予算現額18兆5056億6599万余円)の9763億7515万余円及び厚生保険特別会計納付金(同362億5389万余円)の362億5389万余円である。

2 損益

区分 15事業年度 (14事業年度)
   千円 千円
 総合勘定分配金収入 450,506,969 27,086,166
 当期利益金 450,506,969 27,086,166
(利益金の処理)      
 翌事業年度に準備金として整理 450,506,969 27,086,166

3 寄託金等

区分 15事業年度末 (14事業年度末)
   千円 千円
運用寄託金残高 (厚生年金保険の積立金) 50,194,484,755 32,692,280,079
準備金残高 50,041,611 22,955,444

(国民年金勘定)

 この勘定は、国民年金特別会計の国民年金勘定に係る積立金から寄託された資金の管理業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 15事業年度 (14事業年度)
   千円 千円
(収入)      
収入決定済額 1,455,916,088 683,555,376
(支出)      
支出予算現額 1,434,452,686 1,003,079,361
支出決定済額 1,425,694,394 685,121,842
不用額 8,758,292 317,957,518

2 損益

区分 15事業年度 (14事業年度)
   千円 千円
 総合勘定分配金収入 32,659,588 2,437,895
 当期利益金 32,659,588 2,437,895
(利益金の処理)      
 翌事業年度に準備金として整理 32,659,588 2,437,895

3 寄託金等

区分 15事業年度末 (14事業年度末)
   千円 千円
運用寄託金残高 (国民年金の積立金) 4,009,171,895 2,585,915,395
準備金残高 6,442,255 4,004,360

(総合勘定)

 この勘定は、厚生年金勘定、国民年金勘定及び承継資金運用勘定から受け入れた資金の管理及び運用業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 15事業年度 (14事業年度)
   千円 千円
(収入)      
 収入決定済額 23,290,695,175 22,613,853,414
(支出)      
 支出予算現額 24,728,561,790 25,109,461,050
 支出決定済額 23,332,876,094 22,662,262,908
 不用額 1,395,685,695 2,447,198,141

 不用額の主なものは、投資(支出予算現額20兆1384億8182万余円)の1兆1608億4252万余円、厚生年金勘定へ分配金繰入(同5551億4973万余円)の1046億4276万余円及び承継資金運用勘定へ分配金繰入(同2224億4755万余円)の435億3917万余円である。

2 損益

区分 15事業年度 (14事業年度)
   千円 千円
経常収益 683,104,285 73,007,945
(うち運用収入) (681,651,127) (71,171,347)
経常費用 21,203,291 20,832,825
(うち運用諸費) (19,598,713) (19,182,806)
特別損失 5,776
繰入前利益 662,074,942 52,175,120
(うち厚生年金勘定分配金繰入) (450,506,969) (27,086,166)
(うち国民年金勘定分配金繰入) (32,659,588) (2,437,895)
(うち承継資金運用勘定分配金繰入) (178,908,383) (22,651,058)

(承継資金運用勘定)

 この勘定は、旧年金福祉事業団が、厚生年金保険事業及び国民年金事業の財政基盤の強化に資するなどのため政府から調達した資金の管理及び運用業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 15事業年度 (14事業年度)
   千円 千円
(収入)      
 収入決定済額 3,850,876,823 4,256,260,560
(支出)      
 支出予算現額 3,956,832,255 4,958,872,688
 支出決定済額 3,694,619,498 4,306,504,473
 不用額 262,212,756 652,368,214

 不用額の主なものは総合勘定へ繰入(支出予算現額2848億6682万余円)の2622億1275万余円である。

2 損益

区分 15事業年度 (14事業年度)
   千円 千円
 経常収益 3,007 707,167
 (事業外収益) (3,007) (707,167)
 総合勘定分配金収入 178,908,383 22,651,058
 経常費用 441,713,917 590,036,871
 (うち借入金利息) (441,713,917) (586,754,203)
 当期損失金 262,802,526 566,678,646
(損失金の処理)      
 翌事業年度に繰越欠損金として整理 262,802,526 566,678,646
(繰越欠損金 3,119,258,238 2,552,579,592)

3 借入金

区分 15事業年度末 (14事業年度末)
   千円 千円
借入金残高 (財政融資資金) 17,675,800,000 20,829,250,000

(承継一般勘定)

 この勘定は、保養基地施設の運営又は保養基地資産の管理、旧年金福祉事業団が行った融資に係る債権の管理及び回収、厚生年金保険及び国民年金の被保険者のための住宅資金の融資等の業務に関する経理を行うものである。

1 収入支出決算

区分 15事業年度 (14事業年度)
   千円 千円
(収入)      
 収入決定済額 1,394,907,033 2,275,390,085
(支出)      
 支出予算現額 1,070,641,145 1,299,575,166
 支出決定済額 1,009,623,609 1,112,145,165
 不用額 61,017,535 187,430,000

 不用額の主なものは貸付金(支出予算現額795億円)の586億6050万円である。

2 損益

区分 15事業年度 (14事業年度)
   千円 千円
 経常収益 261,284,559 332,894,061
 (うち貸付金利息) (202,205,652) (271,097,369)
 経常費用 353,073,284 391,285,561
 (うち借入金利息) (335,914,651) (370,116,935)
 特別利益 62,533
 特別損失 8,912,479 302,788
 当期損失金 100,701,204 58,631,755
(損失金の処理)      
 翌事業年度に繰越欠損金として整理 100,701,204 58,631,755
(繰越欠損金 208,789,160 150,157,404)

3 借入金

区分 15事業年度末 (14事業年度末)
   千円 千円
借入金残高 (財政融資資金) 6,564,042,296 7,205,748,032

4 主な業務実績

区分 15事業年度 (14事業年度)
(貸付事業)      
 貸付け 件数 2,224件 7,214件
   金額 20,839,500千円 67,800,500千円
 貸付金回収等 金額 1,130,738,319千円 1,942,152,695千円
 (うち繰上償還) (933,399,808千円) (1,674,140,956千円)
 (うち貸付金償却) (142,132千円) (770,599千円)
 事業年度末貸付金残高 件数 908,944件 1,065,468件
   金額 5,054,358,066千円 6,164,256,885千円
   上記のうち民間金融機関のリスク管理債権の開示基準を参考に基金において開示している債権      
    破綻先債権 22,309,746千円 6,938,909千円
    延滞債権 40,474,451千円 77,294,501千円
    3カ月以上延滞債権 12,680,477千円 14,202,268千円
    貸出条件緩和債権 14,761,332千円 13,245,882千円
   90,226,008千円 111,681,562千円
貸倒引当金 4,650,009千円 5,424,546千円
(貸倒引当金計上率)(注) (0.9/1000) (0.8/1000)
(注) 貸倒引当金に計上できる金額は、当該事業年度末における貸付金残高に1/1000を乗じて得た金額の範囲内とされている。

(施設事業)

 運営 7基地 10基地