この独立行政法人は、労働者の有する能力の有効な発揮及び職業生活の充実を図るため、雇用管理の改善に対する援助、公共職業能力開発施設の設置及び運営等の業務を行うとともに、勤労者の計画的な財産形成の促進の業務を行うことにより、良好な雇用の機会の創出その他の雇用開発、職業能力の開発及び向上並びに勤労者の生活の安定を図り、もって労働者の雇用の安定その他福祉の増進と経済の発展に寄与することを目的として設置されているものである。その資本金は15事業年度(注1)
末現在で8058億7059万余円(うち国の出資8055億2855万余円)となっている。
なお、同法人は、16年3月1日、独立行政法人雇用・能力開発機構法(平成14年法律第170号)附則第3条の規定により国が承継する資産を除き解散した雇用・能力開発機構(注2)
に関する一切の権利及び義務を承継して設立されたものである。
同法人の会計は、一般、財形、宿舎等、炭鉱援護の4勘定に区分して経理されており、その勘定別の15事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。
(注1) | 独立行政法人雇用・能力開発機構の15事業年度は、16年3月1日から3月31日までである。 |
(注2) | 雇用・能力開発機構の16年3月1日現在における貸借対照表上の資産は2兆1051億8682万余円、負債は9403億7112万余円及び資本は1兆1648億1570万余円である。 |
(一般勘定)
1 貸借対照表
区分 | 15事業年度末 |
千円 | |
資産 | 390,188,350 |
(うち建物) | (200,508,537) |
(うち土地) | (58,488,436) |
負債 | 83,023,699 |
(うち長期借入金) | (32,112,384) |
(うち長期リース債務) | (11,115,711) |
資本 | 307,164,650 |
(うち資本金) | (302,543,547) |
(うち利益剰余金) | (5,923,838) |
2 損益計算書
区分 | 15事業年度 |
千円 | |
経常費用 | 15,371,099 |
(うち業務費) | (9,312,573) |
(うち一般管理費) | (5,805,611) |
経常収益 | 15,438,537 |
(うち運営費交付金収益) | (11,088,602) |
(うち補助金等収益) | (3,553,397) |
経常利益 | 67,437 |
当期純利益 | 67,437 |
目的積立金取崩額 | 105,166 |
当期総利益 | 172,604 |
(利益の処分) | |
(当期未処分利益) | |
当期総利益 | 172,604 |
(利益処分額) | |
独立行政法人通則法第44条第3項により主務大臣の承認を受けようとする額 | |
雇用促進融資業務積立金 | 172,604 |
3 主な業務実績
区分 | 15事業年度 | ||
公共職業能力開発施設等の運営 | 209箇所 | ||
助成金の交付 | 件数 | 4,569件 | |
金額 | 2,006,054千円 | ||
福祉施設等設置資金 | |||
貸付金の回収 | 金額 | 1,717,916千円 | |
福祉施設等設置資金 | 件数 | 666件 | |
事業年度末貸付金残高 | 金額 | 26,842,145千円 | |
上記貸付金残高の独立行政法人会計基準による分類 | |||
一般債権 | 14,632,399千円 | ||
貸倒懸念債権 | 5,980,995千円 | ||
破産更生債権等 | 6,228,749千円 | ||
貸倒引当金 | 5,435,074千円 | ||
貸倒引当金は、一般債権については貸倒引当率を、貸倒懸念債権及び破産更生債権等については個別に回収可能額を勘案し、回収不能見込額を計上している。 |
(財形勘定)
1 貸借対照表
区分 | 15事業年度末 |
千円 | |
資産 | 829,445,982 |
(うち現金・預金) | (20,647,805) |
(うち財形融資貸付金) | (785,713,533) |
負債 | 870,070,846 |
(うち1年内償還債券) | (114,300,000) |
(うち雇用・能力開発債券) | (609,100,000) |
資本 | △40,624,864 |
(うち資本金) | (1,000,000) |
(うち繰越欠損金) | (△41,624,864) |
2 損益計算書
区分 | 15事業年度 |
千円 | |
経常費用 | 1,077,752 |
(うち財務費用) | (925,695) |
経常収益 | 1,217,510 |
(うち業務収益) | (1,122,836) |
(うち補助金等収益) | (74,194) |
経常利益 | 139,758 |
当期純利益 | 139,758 |
当期総利益 | 139,758 |
(損失の処理) | |
当期未処理損失 | 41,624,864 |
(当期総利益) | (139,758) |
(前期繰越欠損金) | (41,764,622) |
次期繰越欠損金 | 41,624,864 |
3 主な業務実績
区分 | 15事業年度 | ||
財形融資貸付け | 件数 | 375件 | |
金額 | 7,743,800千円 | ||
同貸付金回収 | 金額 | 5,443,982千円 | |
事業年度末貸付金残高 | 件数 | 61,996件 | |
金額 | 786,952,205千円 | ||
上記貸付金残高の独立行政法人会計基準による分類 | |||
一般債権 | 786,253,301千円 | ||
貸倒懸念債権 | 84,247千円 | ||
破産更生債権等 | 614,656千円 | ||
貸倒引当金 | 1,238,671千円 | ||
貸倒引当金は、一般債権については貸倒引当率を、貸倒懸念債権及び破産更生債権等については個別に回収可能額を勘案し、回収不能見込額を計上している。 |
(宿舎等勘定)
1 貸借対照表
区分 | 15事業年度末 |
千円 | |
資産 | 524,246,148 |
(うち建物) | (231,456,963) |
(うち土地) | (250,366,844) |
負債 | 10,067,313 |
(うち前受金) | (3,056,105) |
(うち長期預り金) | (5,182,186) |
資本 | 514,178,835 |
(うち資本金) | (502,327,045) |
(うち利益剰余金) | (12,810,038) |
2 損益計算書
区分 | 15事業年度 |
千円 | |
経常費用 | 797,957 |
(うち業務費) | (772,913) |
経常収益 | 3,359,079 |
(うち業務収益) | (3,244,891) |
(うち補助金等収益) | (89,725) |
経常利益 | 2,561,121 |
臨時損失 | 1,135 |
当期純利益 | 2,559,985 |
当期総利益 | 2,559,985 |
(利益の処分) | |
(当期未処分利益) | |
当期総利益 | 2,559,985 |
(利益処分額) | |
独立行政法人通則法第44条第3項により主務大臣の承認を受けようとする額 | |
宿舎等業務積立金 | 2,559,985 |
3 主な業務実績
区分 | 15事業年度 |
移転就職者用宿舎 | 142,082戸 |
福祉施設の運営 | 101箇所 |
(炭鉱援護勘定)
1 貸借対照表
区分 | 15事業年度末 |
千円 | |
資産 | 23,587 |
負債 | 25,561 |
資本 | △1,973 |
2 損益計算書
区分 | 15事業年度 |
千円 | |
経常費用 | 6,904 |
経常収益 | 4,931 |
(うち補助金等収益) | (4,921) |
経常損失 | 1,973 |
当期純損失 | 1,973 |
当期総損失 | 1,973 |
(損失の処理) | |
当期未処理損失 | 1,973 |
(当期総損失) | (1,973) |
次期繰越欠損金 | 1,973 |
3 主な業務実績
区分 | 15事業年度 |
炭鉱離職者に対する職業訓練 | 3人 |
(備考)前記の財務諸表は、平成16年10月29日現在のものである。