ページトップ
  • 平成17年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • [1]政府関係機関の収入支出決算

国民生活金融公庫


(1)国民生活金融公庫

 この公庫は、独立して継続が可能な事業について当該事業の経営の安定を図るための資金、生活衛生関係の営業について衛生水準を高めるための資金その他の資金であって、一般の金融機関からその融通を受けることを困難とする国民大衆が必要とするものを供給し、もって国民経済の健全な発展及び公衆の衛生その他の国民生活の向上に寄与することを目的として設置されているものである。その資本金は17年度末現在で3694億8600万円となっている。
 同公庫の17年度の収入支出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。

1 収入支出決算

 区分
17年度
(16年度)
 
千円
千円
(収入)
 
 
 収入済額
175,012,315
191,166,799
(支出)
 
 
 支出予算現額
144,191,829
157,851,097
 支出済額
122,798,921
142,084,240
 不用額
21,392,907
15,766,856

 不用額の主なものは、支払利息(支出予算現額652億7052万余円)の147億1278万余円、業務諸費(同180億3088万余円)の21億2253万余円及び業務委託費(同48億8413万余円)の13億4865万余円である。

2 損益

 区分
17年度
(16年度)
 
千円
千円
経常収益
201,334,574
221,714,607
(うち貸付金利息)
(167,644,579)
(184,139,557)
経常費用
201,081,239
221,655,631
(うち借入金利息)
(39,205,527)
(56,304,632)
特別利益
122,382
特別損失
253,334
181,357

3 借入金等

 区分
17年度末
(16年度末)
 
千円
千円
借入金残高
(財政融資資金等)
7,113,050,000
7,917,390,000
国民生活債券発行残高
1,550,000,000
1,335,000,000

4 主な業務実績

 区分
 
17年度
(16年度)
貸付け
件数
554,421件
595,050件
 
金額
2,478,319,417千円
2,738,195,058千円
貸付金回収等
金額
3,071,062,489千円
3,230,106,285千円
(うち貸付金償却)
 
(47,413,173千円)
(53,018,125千円)
年度末貸付金残高
件数
2,978,006件
3,070,833件
 
金額
8,984,777,118千円
9,577,520,190千円
 
上記のうち民間金融機関のリスク管理債権の開示基準を参考に公庫において開示している債権
 
破綻先債権
175,269,659千円
205,360,630千円
 
延滞債権
298,663,796千円
293,045,062千円
 
3カ月以上延滞債権
186,391千円
 
貸出条件緩和債権
346,155,550千円
355,103,206千円
 
     計
820,089,006千円
853,695,291千円
 
貸倒引当金
29,341,548千円
27,144,005千円
 
(貸倒引当金計上率)(注)
(3.2/1000)
(2.8/1000)
 
 貸倒引当金に計上できる金額は、当該事業年度末における貸付金残高(貸付受入金残高を控除)に6/1000を乗じて得た金額の範囲内とされている。


 なお、この公庫について検査した結果、「第4章 国会及び内閣に対する報告並びに国会からの検査要請事項に関する報告等」に「財投機関における財政投融資改革後の財務状況と特殊法人等改革に伴う財務処理の状況について」 を掲記した。