国立美術館

（２）独立行政法人国立美術館

　この独立行政法人は、美術館を設置して、美術（映画を含む。）に関する作品その他の資料を収集し、保管して公衆の観覧に供するとともに、これに関連する調査及び研究並びに教育及び普及の事業等を行うことにより、芸術その他の文化の振興を図ることを目的として設置されているものである。その資本金は１７事業年度末現在で４５９億４８７０万余円（全額国の出資）となっている。
　同法人の１７事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。

１　貸借対照表

区分	17事業年度末	(16事業年度末)
	千円	千円
資産	89,416,325	88,219,241
(うち建物)	(30,995,194)	(32,353,338)
(うち美術品・収蔵品)	(45,687,237)	(43,471,222)
負債	2,542,599	1,915,047
(うち運営費交付金債務)	(—)	(9,728)
(うち未払金)	(1,604,227)	(1,010,464)
(うち資産見返負債)	(923,790)	(889,561)
資本	86,873,725	86,304,193
(うち資本金)	(45,948,702)	(45,948,702)
(うち資本剰余金)	(39,044,661) (注)	(38,608,404)
(うち利益剰余金)	(1,880,361)	(1,747,086)

（注）

　損益外減価償却累計額△６，３１７，１３６千円が含まれている。

２　損益計算書

区分	17事業年度	(16事業年度)
	千円	千円
経常費用	4,104,624	3,959,693
(うち業務費)	(2,491,210)	(2,271,740)
経常収益	4,504,474	4,186,464
(うち運営費交付金収益)	(3,604,435)	(3,537,107)
(うち入場料収入)	(645,828)	(461,532)
経常利益	399,850	226,771
臨時損失	—	10,363
臨時利益	174	—
当期純利益	400,024	216,407
目的積立金取崩額	42,853	—
当期総利益	442,878	216,407
(利益の処分)
(当期未処分利益)
当期総利益	442,878	216,407
(積立金振替額)
設備積立金	0	—
(利益処分額)
積立金	442,879	122,267
独立行政法人通則法第44条第3項により主務大臣の承認を受けた額
美術作品購入・修理積立金	—	94,139

３　主な業務実績

区分	17事業年度	(16事業年度)
総入館者数	4,093千人	2,605千人

　なお、この法人について検査した結果、「第３章　個別の検査結果」に「物品の購入、業務の委託等の契約の実施に当たり、契約事務の公正性、透明性を確保し競争の利益を享受するため、随意契約について見直すなど契約事務を適切に実施するよう改善の意見を表示し及び是正改善の処置を要求したもの」を、「第４章　国会及び内閣に対する報告並びに国会からの検査要請事項に関する報告等」に「政府出資法人における内部監査等の状況について」を掲記した。