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  • 平成19年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第1 歳入歳出決算|
  • 2 特別会計

国土交通省所管  自動車損害賠償保障事業特別会計


(27) 国土交通省所管  自動車損害賠償保障事業特別会計

 この特別会計は、国が行う自動車損害賠償保障事業、自動車事故対策事業、経過措置としての再保険事業等及び保険料等充当交付金の交付事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されていたものである。
 なお、同特別会計は、特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)により19年4月1日に廃止されたが、同法により、19年度の末日までの期間に限り暫定的に設置することとされていた。そして、19年度の末日において、同特別会計に所属していた権利及び義務は自動車安全特別会計の保障勘定等に帰属するものとされた。
 自動車損害賠償保障事業特別会計は、保障、自動車事故対策及び保険料等充当交付金の3勘定に区分して経理されており、その勘定別の19年度の歳入歳出決算、損益、繰越金、基金及び主な業務実績は次のとおりである。

ア 保障勘定

 この勘定は、自動車損害賠償保障事業(保有者が明らかでない自動車によって生命、身体を害されて損害賠償の請求をすることのできない被害者の受けた損害を国がてん補するなどの事業)等の経理を行うものである。
 
(ア)歳入歳出決算
 
 
 
 
 区分
 
19年度
千円
(18年度)
千円
(歳入)
 
 
 
 徴収決定済額
 
72,813,273
75,009,054
 収納済歳入額
 
68,232,022
70,969,625
 不納欠損額
 
668,246
282,016
 収納未済歳入額
 
3,913,004
3,757,411
(歳出)
 
 
 
 歳出予算現額
 
8,637,306
8,033,062
 支出済歳出額
 
5,759,905
7,313,233
 不用額
 
2,877,400
719,828
 
(イ)損益
 
 
 
 
 区分
 
19年度
千円
(18年度)
千円
 利益
 (うち前年度繰越支払備金)
 (うち賦課金)
 
15,860,037
(7,992,910)
(2,591,777)
18,446,994
(9,373,869)
(2,844,584)
 損失
 (うち次年度繰越支払備金)
 (うち保障金)
 
13,455,384
(4,760,967)
(3,775,560)
19,579,311
(7,992,910)
(5,246,994)
 利益金(△損失金)
 
2,404,652
△1,132,317
(利益金又は損失金の処理)
 
 
 
 翌年度に繰越利益として整理
 
2,404,652
 翌年度に繰越利益を減額して整理
 
1,132,317
 
(ウ)繰越金
 
 
 
 
 区分
 
19年度末
千円
(18年度末)
千円
 繰越利益の額
 
112,971,941
114,104,258
 
(エ)主な業務実績
 
 
 
 
 区分
 
19年度
(18年度)
 保障金等の支払
件数
2,833件
3,724件
 
金額
3,775,560千円
5,246,994千円

イ 自動車事故対策勘定

 この勘定は、自動車事故対策事業(被害者保護の増進又は自動車事故防止対策に関する事業)の経理を行うものである。
 
(ア)歳入歳出決算
 
 
 
 
 区分
 
19年度
千円
(18年度)
千円
(歳入)
 
 
 
 徴収決定済額
 
19,965,957
15,886,953
 収納済歳入額
 
19,965,957
15,886,953
(歳出)
 
 
 
 歳出予算現額
 
15,728,149
16,563,017
 支出済歳出額
 
14,485,253
15,653,559
 翌年度繰越額
 
510,000
 不用額
 
732,895
909,457
 
(イ)損益
 
 
 
 
 区分
 
19年度
千円
(18年度)
千円
 利益
 (うち独立行政法人自動車事故対策機構納付金)
 
8,199,165
(4,865,260)
4,506,933
 (うち利子収入)
 
(3,300,789)
(4,469,175)
 損失
 (うち独立行政法人自動車事故対策機構運営費交付金)
 
14,485,253
(8,428,659)
15,653,559
(8,688,957)
 損失金
 
6,286,088
11,146,626
(損失金の処理)
 
 
 
 翌年度に基金を減額して整理
 
6,286,088
11,146,626
 
(ウ)基金
 
 
 
 
 区分
 
19年度末
千円
(18年度末)
千円
 基金残額
 
729,180,645
740,327,272
 
(エ)主な業務実績
 
 
 
 
 区分
 
19年度
(18年度)
 自動車事故対策計画に基づく助成
件数
567件
234件
 
金額
14,220,900千円
15,342,253千円

ウ 保険料等充当交付金勘定

 この勘定は、経過措置としての再保険事業等(自動車損害賠償責任再保険事業及び自動車損害賠償責任共済保険事業)に関する経理、保険料等充当交付金(保険契約者が保険会社に支払うべき自動車損害賠償責任保険の保険料の一部等に充てさせるため、政府が保険会社等に交付する交付金)の交付事業に関する経理を行うものである。
 
(ア)歳入歳出決算
 
 
 
 
 区分
 
19年度
千円
(18年度)
千円
(歳入)
 
 
 
 徴収決定済額
 
52,124,904
81,395,900
 収納済歳入額
 
52,124,904
81,395,900
(歳出)
 
 
 
 歳出予算現額
 
57,509,594
90,867,700
 支出済歳出額
 
52,017,750
80,793,421
 不用額
 
5,491,843
10,074,278
 
(イ)損益
 
 
 
 
 区分
 
19年度
千円
(18年度)
千円
 利益
 (うち前年度繰越支払備金)
 
7,935,038
(7,458,304)
15,621,623
(15,400,500)
 損失
 (うち次年度繰越支払備金)
 
56,036,173
(4,017,982)
88,251,310
(7,458,304)
 損失金
 
48,101,135
72,629,687
(損失金の処理)
 
 
 
 翌年度に基金を減額して整理
 
48,101,135
72,629,687
 
(ウ)基金
 
 
 
 
 区分
 
19年度末
千円
(18年度末)
千円
 基金残額
 
89,000,797
161,630,484
 
(エ)主な業務実績
 
 
 
 
 区分
 
19年度
(18年度)
 経過措置としての保険契約及び保険金支払再保険及び保険関係の成立
件数
79件
75件
 
金額
764千円
1,304千円
 再保険金及び保険金の支払
件数
8千件
22千件
 
金額
17,429,578千円
35,142,757千円
(保険料等充当交付金の交付)
 
 
 
 交付実績
法人数
23法人
23法人
 
金額
34,398,104千円
45,480,819千円

 なお、この特別会計について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「一般乗用旅客自動車乗車券の使用に当たり、使用規程に定められた所定の事項の遵守に努めて、使用状況が明確となるよう検討して、適切な管理等を行うよう意見を表示したもの 」を掲記した。