この銀行は、我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うこと並びに銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資することを目的として設置されているものである。その資本金は19事業年度末現在で1億円(うち国の出資5500万円)となっている。
また、同銀行は、法令で定めるところにより、国庫金並びに通貨及び金融に関する国の事務を取り扱っている。
同銀行の19事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。
(ア) 貸借対照表
区分
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19事業年度末
千円
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(18事業年度末)
千円
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資産
(うち国債)
(うち貸出金)
(うち買現先勘定)
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113,426,206,898
(67,390,797,184)
(29,215,300,000)
(8,767,603,169)
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112,740,947,514
(76,445,744,145)
(23,187,700,000)
(4,506,248,595)
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負債
(うち発行銀行券)
(うち預金)
(うち売現先勘定)
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110,202,429,342
(76,461,554,544)
(14,276,374,328)
(12,059,868,222)
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109,416,424,604
(75,894,119,944)
(11,709,500,403)
(12,879,647,538)
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資本
(うち資本金)
(うち法定準備金)
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3,223,777,556
(100,000)
(2,582,912,346)
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3,324,522,910
(100,000)
(2,543,886,169)
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(イ) 損益計算書
区分
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19事業年度
千円
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(18事業年度)
千円
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経常収益
(うち国債利息)
(うち外国為替収益)
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1,618,480,643
(682,006,485)
(400,991,694)
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1,383,734,366
(575,609,074)
(424,009,980)
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経常費用
(うち外国為替費用)
(うち経費)
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931,166,340
(603,772,996)
(220,141,077)
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331,254,491
(−)
(224,912,424)
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経常利益
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687,314,303
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1,052,479,875
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特別利益
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1,482,237
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1,293,578
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特別損失
(うち外国為替等取引損失引当金繰入額)
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2,099,928
(−)
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101,074,237
(100,598,000)
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税引前当期剰余金
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686,696,611
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952,699,216
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法人税、住民税及び事業税
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45,944,598
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172,175,672
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当期剰余金
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640,752,012
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780,523,544
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(剰余金の処分)
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法定準備金積立額
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32,037,600
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39,026,177
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配当金
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5,000
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5,000
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国庫納付金
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608,709,412
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741,492,367
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(ウ) 主な業務実績
区分
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19事業年度
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(18事業年度)
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銀行券発行高
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128億枚
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127億枚
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主な金融調節
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短期国債買入れ
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17兆9432億円
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19兆2635億円
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長期国債買入れ
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14兆5147億円
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14兆3649億円
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共通担保資金供給
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8兆7145億円
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20兆4058億円
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なお、この銀行について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「消火設備の設置工事の実施に当たり、消火補給水槽の据付けの施工が適切でなかったため、地震時等における消火設備に必要な機能の維持が確保されていないもの 」及び「第4章 国会及び内閣に対する報告並びに国会からの検査要請事項に関する報告等」に「国及び国が資本金の2分の1以上を出資している法人における談合等に係る違約金条項の導入状況等について 」を掲記した。