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  • 平成19年度|
  • 第6章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第2節 歳入歳出決算等検査対象別の概要|
  • 第7 政府関係機関及びその他の団体|
  • 2 国が資本金の2分の1以上を出資している法人の決算|
  • [3] 独立行政法人及び国立大学法人等の決算

独立行政法人都市再生機構


(31) 独立行政法人都市再生機構

 この独立行政法人は、次の業務を行うことなどにより都市の健全な発展と国民生活の安定向上に寄与することを目的として設置されているものである。
〔1〕  機能的な都市活動及び豊かな都市生活を営む基盤の整備が社会経済情勢の変化に対応して十分に行われていない大都市及び地域社会の中心となる都市において、市街地の整備改善及び賃貸住宅の供給の支援に関する業務
〔2〕  都市基盤整備公団から承継した賃貸住宅等の管理等に関する業務
 その資本金は19事業年度末現在で9485億0095万余円(うち国の出資9465億0062万余円)となっている。
 同法人の会計は、都市再生及び宅地造成等経過の2勘定に区分して経理されており、その勘定別の19事業年度の貸借対照表、損益計算書及び主な業務実績は次のとおりである。
 なお、独立行政法人会計基準が19年11月19日に改訂されたことに伴い、18事業年度までは資本の区分であったが19事業年度からは純資産の区分に変更され、また、19事業年度の額と18事業年度の額とを一部対比できないものがある。

ア 都市再生勘定

この勘定は、賃貸住宅業務及び既成市街地整備改善業務に関する経理を行うものである。

(ア) 貸借対照表

区分
19事業年度末
千円
 
 
(18事業年度末)
千円
 資産
 (うち土地)
 (うち建物)
13,309,585,890
(8,291,758,926)
(3,349,613,395)
 
 資産
 (うち土地)
 (うち建物)
13,536,913,959
(8,272,654,007)
(3,323,564,657)
 負債
 (うち長期借入金)
 (うち都市再生債券)
12,520,874,400
(10,390,789,340)
(536,590,573)
 
 負債
 (うち長期借入金)
 (うち都市再生債券)
13,034,758,307
(10,271,357,984)
(962,430,000)
 純資産
 (うち資本金)
 (うち資本剰余金)
 (うち繰越欠損金)
788,711,489
(860,810,912)
(23,706,216)
(95,805,638)
 
 資本
 (うち資本金)
 (うち資本剰余金)
 (うち繰越欠損金)
502,155,651
(828,710,912)
(21,494,932)
(348,050,193)

(イ) 損益計算書

区分
19事業年度
千円
(18事業年度)
千円
 
経常費用
(うち賃貸住宅業務費)
(うち既成市街地整備改善業務費)
888,308,378
(365,721,875)
(246,283,294)
862,212,827
(362,463,446)
(183,375,426)
 
経常収益
(うち賃貸住宅業務収入)
(うち既成市街地整備改善業務収入)
1,221,367,484
(642,734,650)
(502,167,110)
1,027,235,830
(633,557,740)
(285,558,883)
 
経常利益
333,059,106
165,023,002
 
臨時損失
21,671,758
31,502,922
 
臨時利益
703,206
21,880,538
 
当期純利益
312,090,554
155,400,618
 
宅地造成等経過勘定へ繰入
59,846,000
103,619,000
 
当期総利益
252,244,554
51,781,618
(損失の処理)
 
 
 
(当期未処理損失)
 
 
 
当期総利益
252,244,554
51,781,618
 
前期繰越欠損金
348,050,193
399,831,811
 
(損失処理額)
 
 
 
次期繰越欠損金
95,805,638
348,050,193

(ウ) 主な業務実績

区分
19事業年度
(18事業年度)
都市機能更新
24地区
24地区
土地有効利用
34地区
39地区
防災公園街区整備
9地区
10地区
居住環境整備
 
 
 市街地再開発
20地区
25地区
 民間供給支援
2地区
4地区
 再開発分譲住宅等
1,417戸
476戸
賃貸住宅の建設
 
 
 住宅の建設
2,339戸
4,256戸
 建替の着手
1,488戸
2,223戸
 増改築
4,865戸
5,967戸
 高齢者向け優良賃貸住宅
1,225戸
1,579戸
賃貸住宅の供給
 
 
 住宅の供給
3,948戸
7,371戸
 賃貸住宅の事業年度末現在管理戸数
767,069戸
768,608戸
既成市街地整備改善
 
 
 整備敷地譲渡
46.5ha
82.5ha
 施設譲渡
7.6ha
5.0ha
 敷地賃貸
4.1ha
7.0ha

イ 宅地造成等経過勘定

 この勘定は、市街地整備特別業務、公園特別業務及び分譲住宅特別業務に関する経理を行うものである。

(ア) 貸借対照表

区分
19事業年度末
千円
 
 
(18事業年度末)
千円
 資産
 (うち土地)
 (うち建設仮勘定)
2,205,374,910
(606,628,906)
(350,643,078)
 
 資産
 (うち土地)
 (うち建設仮勘定)
2,714,008,449
(569,906,469)
(441,476,579)
 負債
 (うち都市再生債券)
 (うち長期借入金)
2,444,300,554
(579,917,836)
(479,713,667)
 
 負債
 (うち都市再生債券)
 (うち長期借入金)
2,773,854,225
(480,000,000)
(1,170,253,575)
 純資産
 (うち資本金)
 (うち繰越欠損金)
 (うち評価・換算差額等)
△238,925,643
(87,690,038)
(325,643,471)
(△972,210)
 
 資本
 (うち資本金)
 (うち繰越欠損金)
△59,845,775
(87,690,038)
(147,535,814)

(イ) 損益計算書

区分
19事業年度
千円
(18事業年度)
千円
 
経常費用
(うち市街地整備特別業務費)
(うち販売用不動産等評価損)
600,846,347
(315,055,718)
(236,340,978)
488,347,302
(365,049,026)
(94,125,094)
 
経常収益
(うち市街地整備特別業務収入)
(うち補助金等収益)
374,548,738
(298,176,920)
(47,894,287)
452,317,302
(379,456,124)
(45,442,232)
 
経常損失
226,297,609
36,029,999
 
臨時損失
11,656,048
23,816,807
 
臨時利益
435
 
当期純損失
237,953,657
59,846,371
 
都市再生勘定より受入
59,846,000
103,619,000
 
当期総利益(△当期総損失)
△178,107,657
43,772,628
(損失の処理)
 
 
 
(当期未処理損失)
 
 
 
当期総利益(△当期総損失)
△178,107,657
43,772,628
 
前期繰越欠損金
147,535,814
191,308,442
 
(損失処理額)
 
 
 
次期繰越欠損金
325,643,471
147,535,814

(ウ) 主な業務実績

区分
19事業年度
(18事業年度)
ニュータウン整備
 
 
 大都市圏
51地区
53地区
 地方都市
9地区
9地区
宅地の供給
 
 
 分譲
491.0ha
425.2ha
 賃貸
63.8ha
63.6ha

 なお、この法人について検査した結果、「第3章 個別の検査結果」に「緊急連絡員業務及び管理連絡員業務の委託契約における経費の算定に当たり、委託先の職員の直接経費を算出してこれに経費率を乗ずるなど業務の実態を反映した適切なものとするよう是正改善の処置を求めたもの 」を、「第4章 国会及び内閣に対する報告並びに国会からの検査要請事項に関する報告等」に「国及び国が資本金の2分の1以上を出資している法人における談合等に係る違約金条項の導入状況等について 」及び「独立行政法人の業務、財務、入札、契約の状況について 」を掲記した。