平成２２年度決算検査報告
この特別会計は、財政融資資金の運用、産業の開発及び貿易の振興のために国の財政資金をもって行う出資及び貸付け並びに特定の国有財産整備の計画的な実施に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているものである。
なお、特別会計に関する法律（平成１９年法律第２３号）により、２１年度の末日において特定国有財産整備特別会計に所属していた未完了事業に係る権利及び義務は、財政投融資特別会計の特定国有財産整備勘定（経過措置として２２年度に設置）に帰属している。
同特別会計は、財政融資資金、投資及び特定国有財産整備の３勘定に区分して経理されており、その勘定別の２２年度の歳入歳出決算、損益、積立金、財政融資資金預託金、財政投融資特別会計公債金、財政融資資金の運用資産、利益積立金、借入金及び主な業務実績は次のとおりである。
ア 財政融資資金勘定
（ア） 歳入歳出決算
| 歳入 | 徴収決定済額（千円） | 収納済歳入額（千円） | 不納欠損額（千円） | 収納未済歳入額（千円） |
| 22年度 21年度 |
28,997,120,068 38,899,568,008 |
28,996,929,515 38,899,568,008 |
— — |
190,553 — |
| 歳出 | 歳出予算現額（千円） | 支出済歳出額（千円） | 翌年度繰越額（千円） | 不用額（千円） |
| 22年度 21年度 |
36,033,341,652 44,117,981,852 |
27,912,784,167 37,417,860,748 |
25 — |
8,120,557,459 6,700,121,103 |
不用額の主なものは、財政融資資金へ繰入（歳出予算現額１６兆１０００億円）の７兆７０００億００５２万余円、諸支出金（同７８９４億００４６万余円）の１８３７億６３８５万余円及び国債整理基金特別会計へ繰入（同１４兆３８４４億４７９６万余円）の２３６１億６７３０万余円である。
（イ） 損益
| 区分 | 22年度（千円） | 21年度（千円） | ||
| 利益 | 3,327,294,797 | 3,833,388,118 | ||
| (うち貸付金利子 | 3,170,346,297) | (うち貸付金利子 | 3,632,101,891) | |
| 損失 | 2,297,133,344 | 2,397,621,622 | ||
| (うち公債金利子 | 1,675,728,084) | (うち公債金利子 | 1,678,088,461) | |
| 利益金 | 1,030,161,452 | 1,435,766,496 | ||
| 前年度繰越利益 翌年度繰越利益 |
5,107,634,846 1,383,696,299 |
11,006,868,350 5,107,634,846 |
||
（ウ） 積立金
| 区分 | 22年度末（千円） | 21年度末（千円） |
| 積立金現在額 | 100,872,860 |
3,373,265,600 |
（エ） 財政融資資金預託金
| 区分 | 22年度末（千円） | 21年度末（千円） |
| 財政融資資金預託金現在額 | 49,479,914,281 | 50,840,845,958 |
（オ） 財政投融資特別会計公債金
| 区分 | 22年度末（千円） | 21年度末（千円） |
| 財政投融資特別会計公債金現在額 | 118,191,753,636 | 122,225,304,821 |
（カ） 財政融資資金の運用資産
| 区分 | 22年度末（千円） | 21年度末（千円） |
| 貸付金現在額 有価証券現在額 |
161,719,033,400 6,351,050,566 |
172,246,659,042 5,147,699,869 |
イ 投資勘定
（ア） 歳入歳出決算
| 歳入 | 徴収決定済額（千円） | 収納済歳入額（千円） | 不納欠損額（千円） | 収納未済歳入額（千円） |
| 22年度 21年度 |
208,570,813 399,556,664 |
208,570,813 399,556,664 |
— — |
— — |
| 歳出 | 歳出予算現額（千円） | 支出済歳出額（千円） | 翌年度繰越額（千円） | 不用額（千円） |
| 22年度 21年度 |
155,415,620 406,834,597 |
128,762,704 330,859,722 |
5,237,000 12,600,000 |
21,415,915 63,374,874 |
不用額の主なものは、産業投資支出（歳出予算現額１３４０億円）の２１１億８０５０万円である。
（イ） 損益
| 区分 | 22年度（千円） | 21年度（千円） | ||
| 利益 | 120,236,173 | 103,125,423 | ||
| (うち株式配当金 | 103,697,492) | (うち株式配当金 | 89,504,000) | |
| 損失 | 371,276 | 312,670 | ||
| (うち雑損 | 278,832) | (うち雑損 | 222,447) | |
| (うち事務取扱費 | 92,444) | (うち事務取扱費 | 90,222) | |
| 利益金 （利益金の処理） |
119,864,896 (翌年度に利益積立金に組入れ) |
102,812,753 (翌年度に利益積立金に組入れ) |
||
（ウ） 利益積立金
| 区分 | 22年度末（千円） | 21年度末（千円） |
| 利益積立金現在額 | 1,596,885,719 | 1,515,160,725 |
（エ） 主な業務実績
区分
|
22年度 | （21年度） | |
| （出資） | |||
| 出資 | 法人数 | 15法人 | 19法人 |
| 金額 | 396,979,777千円 | 938,750,750千円 | |
| 出資金減少 | 法人数 | 15法人 | 11法人 |
| 金額 | 408,508,540千円 | 20,539,446千円 | |
| 年度末出資金残高 | 法人数 | 21法人 | 22法人 |
| 金額 | 9,121,387,356千円 | 9,132,916,119千円 | |
| （貸付け） | |||
| 貸付金 | 法人数 | 1法人 | 1法人 |
| 金額 | 85,000千円 | 204,000千円 | |
| 貸付金回収 | 法人数 | 5法人 | 4法人 |
| 金額 | 747,783千円 | 1,059,600千円 | |
| 年度末貸付金残高 | 法人数 | 5法人 | 5法人 |
| 金額 | 1,287,517千円 | 1,950,300千円 | |
ウ 特定国有財産整備勘定（２１年度は特定国有財産整備特別会計）
（ア） 歳入歳出決算
| 歳入 | 徴収決定済額（千円） | 収納済歳入額（千円） | 不納欠損額（千円） | 収納未済歳入額（千円） |
| 22年度 21年度 |
145,650,235 168,404,990 |
145,650,235 168,404,990 |
— — |
— — |
| 歳出 | 歳出予算現額（千円） | 支出済歳出額（千円） | 翌年度繰越額（千円） | 不用額（千円） |
| 22年度 21年度 |
56,789,580 75,847,381 |
37,474,365 33,437,006 |
10,593,969 11,557,539 |
8,721,245 30,852,835 |
翌年度繰越額の主なものは、特定国有財産整備費（歳出予算現額５０１億７３１１万余円）の１０５億４８１３万余円である。
（イ） 借入金
| 区分 | 22年度末（千円） | 21年度末（千円） |
| 借入金現在額（財政融資資金） | 1,601,140 | 2,401,710 |
（ウ） 主な業務実績
区分
|
22年度 | （21年度） | |||
| 施設跡地等の処分 | 土地 | 229千ｍ2 | 416千ｍ2 | ||
| 建物 | 延べ | 6千ｍ2 | 延べ | 70千ｍ2 | |
| 施設の取得 | 土地 | 0千ｍ2 | 11千ｍ2 | ||
| 建物 | 延べ | 399千ｍ2 | 延べ | 129千ｍ2 | |
なお、この特別会計について検査した結果、意見を表示し又は処置を要求した事項１件 を掲記した。