この会社は、一般の金融機関が行う金融を補完することを旨としつつ、国民一般、中小企業者及び農林水産業者の資金調達を支援するための金融の機能を担うとともに、内外の金融秩序の混乱又は大規模な災害、テロリズム若しくは感染症等による被害に対処するために必要な金融を行うほか、当該必要な金融が銀行その他の金融機関により迅速かつ円滑に行われることを可能とし、もって国民生活の向上に寄与することを目的として設立されたものである。その資本金は、30年度末現在で4兆1958億9870万円となっている。
同会社の会計は、国民一般向け業務、農林水産業者向け業務、中小企業者向け融資・証券化支援保証業務、中小企業者向け証券化支援買取業務、信用保険等業務、危機対応円滑化業務及び特定事業等促進円滑化業務の7勘定に区分して経理されている。
同会社の勘定別の30年度の収入支出決算、損益、借入金等及び主な業務実績は次のとおりである。
(ア) 収入支出決算
収入 | 収入済額(千円) | ||
---|---|---|---|
30年度 | 137,359,996 | ||
29年度 | 139,134,560 | ||
支出 | 支出予算現額(千円) | 支出済額(千円) | 不用額(千円) |
30年度 | 90,977,556 | 75,753,984 | 15,223,571 |
29年度 | 95,282,471 | 78,762,383 | 16,520,087 |
不用額の主なものは、支払利息(支出予算現額136億5122万余円)の70億2334万余円及び業務諸費(同188億5304万余円)の24億5041万余円である。
(イ) 損益
科目 | 30年度(千円) | 29年度(千円) |
---|---|---|
経常収益 | 137,221,912 | 138,739,609 |
うち貸出金利息 |
111,876,764 | 114,002,942 |
経常費用 | 146,859,531 | 133,112,603 |
うち借用金利息 |
5,578,529 | 7,876,508 |
特別利益 | 45,406 | 42,507 |
特別損失 | 410,036 | 203,302 |
当期純利益(△当期純損失) | △10,002,249 | 5,466,212 |
(利益金又は損失金の処理) | ||
繰越利益剰余金として整理 | △10,002,249 | 5,466,212 |
(繰越利益剰余金) | (△493,394,724) | (△483,392,474) |
(ウ) 借入金等
区分 | 30年度末(千円) | 29年度末(千円) |
---|---|---|
借入金残高(財政融資資金等) | 5,498,618,000 | 5,557,762,000 |
社債発行残高 | 650,306,563 | 615,287,520 |
(エ) 主な業務実績
区分 | 30年度 | (29年度) | ||
---|---|---|---|---|
貸付け |
件数 | 393,284件 | 409,479件 | |
金額 | 2,168,457,243千円 | 2,363,885,453千円 | ||
貸出金回収等
(
うち貸出金償却
) |
金額 | 2,152,442,080千円 (55,046,696千円) |
2,291,306,298千円 (55,197,042千円) |
|
年度末貸出金残高 |
件数 | 2,035,233件 | 2,023,353件 | |
金額 | 7,010,447,412千円 | 6,994,432,250千円 | ||
上記のうちリスク管理債権の状況 |
||||
破綻先債権 |
5,883,946千円 | 6,951,836千円 | ||
延滞債権 |
104,192,691千円 | 102,107,943千円 | ||
3か月以上延滞債権 |
39,335千円 | 40,619千円 | ||
貸出条件緩和債権 |
401,811,848千円 | 412,638,494千円 | ||
計 | 511,927,821千円 | 521,738,894千円 | ||
貸倒引当金 | 109,784,927千円 | 104,287,406千円 | ||
(注) 貸倒引当金は、破綻先、実質破綻先の債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額等を控除した額を計上している。また、破綻懸念先の債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額等を控除し、その残額のうち債務者の支払能力を総合的に判断して必要と認める額を計上している。上記以外の債務者に係る債権については、過去の一定期間における貸倒実績率等に基づき算出した額を計上している。 |
(ア) 収入支出決算
収入 | 収入済額(千円) | ||
---|---|---|---|
30年度 | 46,014,434 | ||
29年度 | 47,707,668 | ||
支出 | 支出予算現額(千円) | 支出済額(千円) | 不用額(千円) |
30年度 | 44,824,220 | 39,083,069 | 5,741,150 |
29年度 | 45,749,138 | 40,816,290 | 4,932,847 |
(イ) 損益
科目 | 30年度(千円) | 29年度(千円) |
---|---|---|
経常収益 | 41,549,493 | 42,028,487 |
うち貸出金利息 |
27,916,351 | 30,131,522 |
経常費用 | 41,485,599 | 41,994,404 |
うち借用金利息 |
19,567,278 | 21,414,763 |
特別利益 | ― | 5,179 |
特別損失 | 77,059 | 39,341 |
当期純損失 | 13,165 | 79 |
(損失金の処理) | ||
繰越利益剰余金として整理 | △13,165 | △79 |
(繰越利益剰余金) | (△13,165) | (△79) |
(ウ) 借入金等
区分 | 30年度末(千円) | 29年度末(千円) |
---|---|---|
借入金残高(財政融資資金等) | 2,385,673,937 | 2,183,396,082 |
社債発行残高 | 259,978,737 | 229,975,795 |
(エ) 主な業務実績
区分 | 30年度 | (29年度) | ||
---|---|---|---|---|
貸付け |
件数 | 15,301件 | 14,180件 | |
金額 | 558,372,029千円 | 551,503,777千円 | ||
貸出金回収等
(
うち貸出金償却
) |
金額 | 345,862,541千円 (1,861,143千円) |
408,188,615千円 (5,500,689千円) |
|
年度末貸出金残高 |
件数 | 161,281件 | 162,183件 | |
金額 | 3,003,836,443千円 | 2,791,326,955千円 | ||
上記のうちリスク管理債権の状況 |
||||
破綻先債権 |
349,631千円 | 368,345千円 | ||
延滞債権 |
46,644,230千円 | 38,739,623千円 | ||
3か月以上延滞債権 |
519,632千円 | 442,806千円 | ||
貸出条件緩和債権 |
14,890,187千円 | 17,546,133千円 | ||
計 | 62,403,681千円 | 57,096,909千円 | ||
貸倒引当金 | 13,019,002千円 | 14,009,510千円 | ||
(注) 貸倒引当金は、破綻先、実質破綻先の債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額等を控除した額を計上している。また、破綻懸念先の債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額等を控除し、その残額のうち債務者の支払能力を総合的に判断して必要と認める額を計上している。上記以外の債務者に係る債権については、過去の一定期間における貸倒実績率等に基づき算出した額を計上している。 |
(ア) 収入支出決算
収入 | 収入済額(千円) | ||
---|---|---|---|
30年度 | 84,995,629 | ||
29年度 | 90,380,421 | ||
支出 | 支出予算現額(千円) | 支出済額(千円) | 不用額(千円) |
30年度 | 47,345,724 | 34,646,318 | 12,699,405 |
29年度 | 51,888,852 | 37,378,824 | 14,510,027 |
不用額の主なものは、支払利息(支出予算現額170億7391万余円)の77億2527万余円及び業務諸費(同75億9581万余円)の15億9267万余円である。
(イ) 損益
a 中小企業者向け融資・証券化支援保証業務勘定
科目 | 30年度(千円) | 29年度(千円) |
---|---|---|
経常収益 | 84,376,444 | 89,762,594 |
うち貸出金利息 |
67,963,249 | 72,737,585 |
経常費用 | 76,845,202 | 65,955,500 |
うち借用金利息 |
6,197,841 | 8,944,290 |
うち社債利息 |
2,218,702 | 2,858,662 |
特別利益 | 899 | 69 |
特別損失 | 34,648 | 9,402 |
当期純利益 | 7,497,493 | 23,797,760 |
(利益金の処理) | ||
繰越利益剰余金として整理 | 7,497,493 | 23,797,760 |
(繰越利益剰余金) | (△305,572,546) | (△313,070,040) |
b 中小企業者向け証券化支援買取業務勘定
科目 | 30年度(千円) | 29年度(千円) |
---|---|---|
経常収益 | 486,508 | 380,710 |
うち有価証券利息配当金 |
201,342 | 173,923 |
経常費用 | 410,127 | 334,544 |
当期純利益 | 76,380 | 46,166 |
(利益金の処理) | ||
繰越利益剰余金として整理 | 76,380 | 46,166 |
翌年度に利益準備金として積立て | 38,190 | 23,083 |
翌年度に国庫へ納付 | 38,190 | 23,083 |
(繰越利益剰余金) | (76,380) | (46,166) |
(ウ) 借入金等
a 中小企業者向け融資・証券化支援保証業務勘定
区分 | 30年度末(千円) | 29年度末(千円) |
---|---|---|
借入金残高(財政融資資金等) | 3,140,709,100 | 3,337,017,100 |
社債発行残高 | 555,890,598 | 595,279,362 |
b 中小企業者向け証券化支援買取業務勘定
区分 | 30年度末(千円) | 29年度末(千円) |
---|---|---|
社債発行残高 | 24,200,000 | 19,800,000 |
(エ) 主な業務実績
a 中小企業者向け融資・証券化支援保証業務勘定
区分 | 30年度 | (29年度) | ||
---|---|---|---|---|
貸付け |
件数 | 20,218件 | 22,611件 | |
金額 | 1,233,137,400千円 | 1,485,055,720千円 | ||
貸出金回収等
(
うち貸出金償却
) |
金額 | 1,401,503,252千円 (29,860,131千円) |
1,642,801,268千円 (31,847,385千円) |
|
年度末貸出金等残高 |
件数 | 129,794件 | 134,218件 | |
金額 | 5,211,486,729千円 | 5,379,852,581千円 | ||
上記のうちリスク管理債権の状況 |
||||
破綻先債権 |
2,423,070千円 | 3,437,583千円 | ||
延滞債権 |
431,557,927千円 | 438,591,400千円 | ||
3か月以上延滞債権 |
― | ― | ||
貸出条件緩和債権 |
75,654,305千円 | 85,136,393千円 | ||
計 | 509,635,303千円 | 527,165,378千円 | ||
貸倒引当金 | 277,726,107千円 | 265,372,747千円 | ||
(注) 貸倒引当金は、破綻先、実質破綻先の債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額等を控除した額を計上している。また、破綻懸念先の債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額等を控除し、その残額のうち債務者の支払能力を総合的に判断して必要と認める額を計上している。上記以外の債務者に係る債権については、過去の一定期間における貸倒実績率等に基づき算出した額を計上している。 |
b 中小企業者向け証券化支援買取業務勘定
区分 | 30年度 | (29年度) | ||
---|---|---|---|---|
貸付債権元本 |
件数 | 1,707件 | 1,106件 | |
金額 | 34,596,000千円 | 27,030,000千円 |
(ア) 収入支出決算
収入 | 収入済額(千円) | ||
---|---|---|---|
30年度 | 207,946,457 | ||
29年度 | 219,298,048 | ||
支出 | 支出予算現額(千円) | 支出済額(千円) | 不用額(千円) |
30年度 | 428,662,428 | 278,371,713 | 150,290,714 |
29年度 | 571,488,634 | 290,199,773 | 281,288,860 |
不用額の主なものは、保険金(支出予算現額4167億0097万余円)の1465億0832万余円及び保険費に係る賠償償還及払戻金(同62億9638万余円)の24億3524万余円である。
(イ) 損益
科目 | 30年度(千円) | 29年度(千円) |
---|---|---|
経常収益 | 291,390,397 | 313,778,157 |
うち保険料 |
121,914,015 | 125,489,264 |
経常費用 | 199,313,832 | 203,252,072 |
うち保険金 |
270,192,647 | 281,882,269 |
うち回収金 |
△79,848,438 | △88,056,862 |
特別損失 | 1,496 | ― |
当期純利益 | 92,075,067 | 110,526,085 |
(利益金の処理) | ||
翌年度に利益準備金として積立て | 92,075,067 | 110,526,085 |
(ウ) 主な業務実績
中小企業信用保険
区分 | 30年度 | (29年度) | ||
---|---|---|---|---|
保険関係成立 |
件数 | 609,753件 | 605,220件 | |
保険価額 | 7,707,251,377千円 | 7,635,580,676千円 | ||
保険金支払 |
件数 | 36,121件 | 37,075件 | |
金額 | 270,191,385千円 | 281,868,438千円 | ||
支払保険金等回収 |
金額 | 79,756,305千円 | 87,944,422千円 |
(ア) 収入支出決算
収入 | 収入済額(千円) | ||
---|---|---|---|
30年度 | 14,798,098 | ||
29年度 | 23,167,048 | ||
支出 | 支出予算現額(千円) | 支出済額(千円) | 不用額(千円) |
30年度 | 87,974,441 | 37,933,126 | 50,041,314 |
29年度 | 122,704,901 | 42,368,213 | 80,336,687 |
不用額の主なものは、補償金(支出予算現額533億4016万余円)の336億9101万余円、支払利息(同232億3571万余円)の101億9622万余円及び利子補給金(同104億7895万余円)の55億3746万余円である。
(イ) 損益
科目 | 30年度(千円) | 29年度(千円) |
---|---|---|
経常収益 | 15,866,498 | 24,702,638 |
うち貸出金利息 |
12,892,306 | 16,529,700 |
経常費用 | 29,008,582 | 46,728,446 |
うち借用金利息 |
12,892,306 | 16,529,700 |
当期純損失 | 13,142,084 | 22,025,808 |
(損失金の処理) | ||
繰越利益剰余金として整理 | △13,142,084 | △22,025,808 |
(繰越利益剰余金) | (△244,186,106) | (△231,044,022) |
(ウ) 借入金
区分 | 30年度末(千円) | 29年度末(千円) |
---|---|---|
借入金残高(財政融資資金) | 1,815,312,000 | 2,383,219,778 |
(エ) 主な業務実績
区分 | 30年度 | (29年度) | ||
---|---|---|---|---|
ツーステップ・ローン |
貸付け等 | ― | 85,444,000千円 | |
貸出金回収 |
金額 | 567,907,778千円 | 526,521,222千円 | |
年度末貸出金残高 |
金額 | 1,815,312,000千円 | 2,383,219,778千円 | |
損害担保引受応諾額 |
貸付け等 | 1,019,974千円 | 118,547,213千円 | |
補償金支払額 |
金額 | 19,649,148千円 | 12,715,436千円 | |
支払補償金回収 |
金額 | 2,241,757千円 | 3,611,126千円 | |
年度末貸出金残高のうちリスク管理債権の状況 |
||||
破綻先債権 |
― | ― | ||
延滞債権 |
― | ― | ||
3か月以上延滞債権 |
― | ― | ||
貸出条件緩和債権 |
― | ― | ||
計 | ― | ― | ||
貸倒引当金 | ― | ― | ||
(注) 貸倒引当金は、破綻先、実質破綻先の債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額等を控除した額を計上している。また、破綻懸念先の債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額等を控除し、その残額のうち債務者の支払能力を総合的に判断して必要と認める額を計上している。上記以外の債務者に係る債権については、過去の一定期間における貸倒実績率等に基づき算出した額を計上している。 |
(ア) 収入支出決算
収入 | 収入済額(千円) | ||
---|---|---|---|
30年度 | 351,953 | ||
29年度 | 413,142 | ||
支出 | 支出予算現額(千円) | 支出済額(千円) | 不用額(千円) |
30年度 | 1,342,368 | 351,464 | 990,903 |
29年度 | 1,737,074 | 414,147 | 1,322,926 |
(イ) 損益
科目 | 30年度(千円) | 29年度(千円) |
---|---|---|
経常収益 | 330,481 | 392,363 |
うち貸出金利息 |
254,835 | 313,664 |
経常費用 | 341,174 | 404,174 |
うち借用金利息 |
254,835 | 313,664 |
当期純損失 | 10,693 | 11,810 |
(損失金の処理) | ||
繰越利益剰余金として整理 | △10,693 | △11,810 |
(繰越利益剰余金) | (△65,204) | (△54,511) |
(ウ) 借入金
区分 | 30年度末(千円) | 29年度末(千円) |
---|---|---|
借入金残高(財政融資資金) | 44,703,000 | 56,862,000 |
(エ) 主な業務実績
区分 | 30年度 | (29年度) | ||
---|---|---|---|---|
ツーステップ・ローン |
貸付け | ― | 532,000千円 | |
貸出金回収 |
金額 | 12,159,000千円 | 11,924,000千円 | |
年度末貸出金残高 |
金額 | 44,703,000千円 | 56,862,000千円 | |
上記のうちリスク管理債権の状況 |
||||
破綻先債権 |
― | ― | ||
延滞債権 |
― | ― | ||
3か月以上延滞債権 |
― | ― | ||
貸出条件緩和債権 |
― | ― | ||
計 | ― | ― | ||
貸倒引当金 | ― | ― | ||
(注) 貸倒引当金は、破綻先、実質破綻先の債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額等を控除した額を計上している。また、破綻懸念先の債務者に係る債権については、債権額から担保の処分可能見込額等を控除し、その残額のうち債務者の支払能力を総合的に判断して必要と認める額を計上している。上記以外の債務者に係る債権については、過去の一定期間における貸倒実績率等に基づき算出した額を計上している。 |