食糧管理局で、昭和22年11月21日に食糧買入代金支払のため3,500,000,000円の食糧証券を発行したが、これを財源として支払い得る当日の本会計事業費の予算残額は2,477,971,052円に過ぎなかつたばかりでなく、そのうちには一般経費の支払に充てなければならないものもあり、右食糧証券を発行しても、予算の示達を受けなければその全額の支払はできなかつたもので、結局前記発行額のうち2,050,000,000円は証券発行の翌日大蔵省預金部に預け入れ、次の予算が示達された12月6日にこれを引き出して食糧買入代金の支払に充当した。
このように、予算の残額を考慮することなく早期に食糧証券を発行したため、食糧証券発行割引料(日歩6厘5毛)と預金部預金の利子(日歩3厘)との差額を本会計で負担することとなり、総額1,271,000円の損失を本会計に興えている。