農地等の購入代金の支払及び売渡代金の徴収入に当り処置当を得ないもの

（５１１）　農地等の購入代金の支払及び売渡代金の徴収入に当り処置当を得ないもの

　農地改革の急速な実施要請に伴い、自作農創設特別措置法に基く農地等の購入及び売渡の手続は大体予定どおりに進んだが、右代価の決済は著しく遅延したため左のように多額の支払未済額及び収納未済額を生じている。

（１）　農林省で、自作農創設のため購入した農地等の代金は、昭和２３年度末現在で総額９，７４４，２３４，２９７円であるが、そのうち支払済額は７，９６７，７４４，６９５円（農地証券発行済額６，５２０，０９４，０００円を含む。）であつて、支払未済額は１，７７６，４８９，６０１円の多額に上つている。

（２）　農地等の売渡代金は総額約９１億円に上り、そのうち２３年度までに７，５１７，９４０，１３１円につき徴収決定をしたが、徴収決定済額のうち５３８，３５６，５３０円は収納未済となつている。そのうち特に収納未済額の多額に上るものをあげると左表のとおりである。