運輸省鉄道総局で、昭和22年8月から24年1月までの間に鉄道事業に直接必要のない物品価額153,520,067円のものを、貯蔵品購入資金により調達し、又購入物品の取扱についても処置当を得ないため、18,664,063円の損失を生じているものがある。
右は、管下各鉄道局及び事業所の職員に売り渡す目的をもつて、ワイシヤツ6,000枚、開きんシヤツ132,612枚、布ぐつ110,700足、ネクタイ340,800本、ジヤンパー59,240着、ズボン325着、防寒チヨツキ56,500着を購入したものであつて、同様事態について昭和22年度決算検査報告に記述したように妥当でない。
又、購入物品のうちワイシヤツ2,197枚、開きんシヤツ29,492枚、ジヤンパー2,858着、価額6,979,025円のものを制規によらないで貸し付けた外、防寒チヨツキ52,665着はその単価平均495円のものであるのに、これを273円で売り渡して11,685,038円を差損として経理している。
前記の外74,803,033円に相当する購入物品は、借受け希望のないままに保有している状況である。
なお、名古屋鉄道局で、23年2月から8月までの間に名味商事株式会社外3名から購入したゴム底布ぐつ78,400足の代金として、15,469,415円(うち22年度分7,299,590円)を支出したものがあるが、右布ぐつのうち78,002足は地下足袋貸付資格者以外の管内全職員に無償で貸し付けている。