国有鉄道の各工機部で、昭和23年度中に貯蔵品を使用したにもかかわらず、これを使用した各科目に決算することができず、仮使用品として処理しているものが183,165,820円の多額に上つている。
右は、これを使用するに当つて使用すべき科目の予算を考慮することなく漫然使用したため、年度末に至つて予算を超過することとなり、やむをえず貯蔵品として保有しているものとして決算しているものであるが、このように予算を無視して貯蔵品を使用し、且つ実際には使用され、その大部分が本年度の資産ではなくなつているのに、これを資産に計上して決算しているのは妥当でない。
なお、国有鉄道事業特別会計全体で、23年度中に使用した貯蔵品を予算不足のため使用した各科目に決算することができず、仮使用品として貯蔵品のまま処理しているものが前記のものをあわせ総額514,113,159円に上つている。