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  • 昭和23年度|
  • 第5章 不当事項|
  • 第2節 所管別事項|
  • 第11 逓信省|
  • 通信事業特別会計 歳出

物品を著しく高価に購入したもの


(555) 物品を著しく高価に購入したもの

(款)事業支出 (項)総係費 (項)業務費 (項)建設改良費

 逓信省資材局で、昭和23年9月第一商事社から購入した再製ロープ(径8分)10巻の代金として683,000円を支出したものがある。
 右再製ロープは、マニラ麻及びその他の中古麻繊維の混合品であるが、その購入価格1巻当り68,300円は麻綱類の最優秀品である1等マニラロープの販売価格統制額8,738円及び古ロープ打直製品について、愛知県壁安製綱所外3名が物価庁から許可を得た販売価格8,189円にくらべて著しく高価である。
 又、本件購入ロープについて業者が提出した支払請求内訳書について見ても、ロープ1巻につき材料費においてくず糸30貫、マニラ麻古ロープ45貫を使用し、労務費において工員180人を要したことになつているが、本院の調査によれば本品にはくず糸は全然混入していないので出来上り1巻25貫に要する原材料をマニラ麻古ロープ45貫だけとし、労務費を前記物価庁の許可価格の基本となつた原価計算内訳表の労務要員13人6として本価格を改算すると6,642円に過ぎないものである。