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  • 昭和23年度|
  • 第5章 不当事項|
  • 第2節 所管別事項|
  • 第11 逓信省|
  • 通信事業特別会計 歳出

予算の目的に反した工事を施行し損失をきたしたもの


(558) 予算の目的に反した工事を施行し損失をきたしたもの

(款)事業支出 (項)建設改良費

 東京逓信局で、昭和23年12月に清水建設株式会社に請け負わせた四谷電話局改修工事の代金として10,124,700円を支出したものがある。
 同逓信局では、戦災を受けた同電話局の復旧費として22年7月に4,500,000円の示達を受けたのに、これに反し東京電気通信工事局の事務局舎として復旧することとし、22年8月に工事費2,498,000円をもつて通信建設工業株式会社に請け負わせ施行中のところ、本件が当初の目的に反したため工事途中の10月に逓信本省から工事中止の命令を受け、11月一応工事を中止し23年10月に至つてようやく解約の手続を了し、当時の完成高1,501,260円で精算をしたものである。
 しかして、23年度において改めて前記10,124,700円をもつて電話局舎としての復旧を施行したものであるが、工事の内容に変更があつたため手戻りとなつた額は当局者の計算によるも約43万円であり、又別途22年度中に購入した局内設備用資材10,417,610円の大部分は、24年11月現在まだそのまま貯蔵されている。