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  • 昭和23年度|
  • 第5章 不当事項|
  • 第2節 所管別事項|
  • 第13 建設省|
  • 一般会計 歳出

不急の物品を購入したもの


(587)−(588) 不急の物品を購入したもの

(第10部公共事業費 第1款公共事業費 第2項事業費)

(587)  関東地方建設局で、昭和23年度中に株式会社松崎商会外8名から購入した管内電話線路架設補修等の工事用資材の代金として35,635,166円を支出したものがある。
 右資材のうち、年度内に使用したものは9,788,174円分に過ぎず、残りの25,846,992円分は翌年度に繰り越され、ことに2.9粍硬銅線は120,075瓩45価額15,603,107円を購入しているが、年度内に使用したものは7,170瓩に過ぎず、112,905瓩45価額14,666,447円を翌年度に繰り越している状況である。
 元来、資材の調達に当つては当該年度の実施事業を基礎とした使用計画に基いて購入すべきであるのに、今その主要資材である各種銅線及び各種碍子について見ると、銅線114,630瓩価額14,672,640円及び碍子39,970個価額2,636,500円の計画に対して、銅線194,299瓩(計画量の約170%)価額24,821,858円及び碍子99,518個(計画量の約249%)価額5,666,471円を購入し、計画量をはるかに上まわつているものであり、且つその使用実績は銅線61,870瓩(計画量の約54%、購入量の約31%)碍子10,626個(計画量の約40%、購入量の約10%)に過ぎない。
 なお、購入資材の約41%に当る硬銅線75,352瓩価格9,759,574円及び碍子82,192個外1点価額4,801,331円計14,560,905円は、24年6月本院会計実地検査当時納入者である株式会社松崎商会に保管させている状況であつた。

(588)  近畿地方建設局で、昭和23年11月に高島屋飯田株式会社大阪支店から購入した洋釘25,000瓩の代金として791,294円を、又11月及び24年2月に配炭公団福井支局から購入した石炭117屯の代金として472,364円を支出したものがある。
 右は、九頭龍川災害復旧工事費支弁で購入したものであるが、そのうち本工事に使用したものは洋釘52瓩及び石炭24屯だけで、洋釘2,530瓩及び石炭10屯は他の工事用に組み替え使用し、残りの洋釘22,418瓩及び石炭83屯はそのまま翌年度に繰り越している。