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  • 昭和25年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第4節 各所管別の不当事項及び是正事項|
  • 第11 電気通信省|
  • 不当事項|
  • (電気通信事業特別会計)

物件


物件 (759)−(764)

 電気通信省及び管下各局所における貯蔵品の受払状況を見るに、昭和24年度末の在庫高は63億6千9百余万円であつたが、25年度中資材の受入高は払出高を上回り、年度末には70億7千1百余万円の在庫高となり、年度中の総払出高が129億5千余万円であるのに対し、過大な在庫となつている状況である。

 右の在庫高のうちには不適品であつてまだ処分されていないものが約4億8,800万円、具体的に引当工事を決定した上調達した物品のうち計画変更又は過剰要求等のため地方電気通信資材部の配給局の倉庫に休眠しているものが約16億4500万円含まれている状況であつて、貯蔵品の回転率を悪化し、資金を固定化し、貯蔵品取扱費の増大を招いているものである。

 又、貯蔵品から払い出され事業品として決算された物品の使用状況を見るに、年度末未使用のまま在庫となつているものが工事材料だけで33億4300万円に達し、そのうちには使用見込のないものが5億1300万円も含まれている状況であつて、物品の効率的使用について一層の留意が望ましい。

 次に、貯蔵品の購入、使用及び処分の状況を見るに、高価に購入したり、粗悪な物品を検収したり、又、物品の売渡処置が当を得なかつたりした事例がある外、物品の調達と工事施行上の連絡不十分のため資産の休眠化を招いている事例が別項(工事に関する事項参照) 記述のとおりある。
なお、契約に当り競争入札の方法を採るのが妥当と認められるもので随意契約によつた事例があり、これは将来適切な処置をとることが望ましい。

 これらのおもな事例をあげれば次のとおりである。