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  • 昭和30年度|
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代行工事の施行にあたり処置当を得ないもの


別表第1 代行工事の施行にあたり処置当を得ないもの(総理府(北海道開発庁))

工事 請負人 着工年月
完成年月
工事費 不当工事費 摘要

(9)

青山地区簡易軌道29年災害復旧

石狩郡当別町
年月
29,11
30, 3

8,569,000
(29年度分)

555,452
設計過大
軌道延長280メートルおよび橋りょう2箇所の復旧にあたり、橋台、橋脚および護岸練積石垣のコンクリート用砂利105立米、砂52立米は25キロメートルから32キロメートル運搬することとして立米当り1,640円から2,106円を積算しているが、実際は現場付近で採取することができたもので、立米当り440円または528円を見込めば足り、また、練積石垣59平米の裏込ぐり石57立米は4キロメートル運搬することとしているが、実際は現場付近で採取することができたものである。なお、同町は本件工事費から742,421円を軌道の経営費に充当している。
(10) 跡佐登地区幹線道路 弟子屈町開拓農業協同組合 30,11
〃,12
3,802,000 666,000 設計過大
道路延長4,630メートルの切土9,683立米、盛土2,055立米は普通土砂としていずれも立米当り105円を積算しているが、実際は火山灰土で52円を見込めば足りたものである。なお、同組合は工事を3,267,540円で施行し、残額534,460円は組合一般経費に充当している。
(11) 上佐幌地区幹線道路 新得町開拓農業協同組合 30,11
〃,12
2,064,000 417,000 出来高不足
(12) 上名寄地区明渠排水30年災害復旧 下川農業協同組合 31, 2
〃, 3
2,094,000 247,697 設計過大
(13) 上仁々志別地区幹線 阿寒村開拓農業協同組合ほか2名 29,10
30,12
4,766,000 521,000 出来高不足
うち29年度分
1,235,000
阿寒村開拓農業協同組合に2,485,000円で請け負わせた道路延長3,326メートルの敷砂利は996立米、運搬盛土は1,450立米を施行したこととしているが、実際は敷砂利は510立米,運搬盛土は360立米を施行しただけで残余の1,090立米は盛土箇所の法尻先を堀さくしたもので施行しているため311,000円が出来高不足となっている。また、阿寒共立土建株式会社ほか1名に請け負わせた道路延長2,752メートルの敷砂利は821立米を施行したこととしているが,実際は170立米を施行したにすぎない。なお、前記組合は工事を2,181,027円で施行し、残額303,973円は組合の一搬経費および設計外の工事費に充当している。
(14) 川北地区幹線道路 標津村農業協同組合
ほか一名
29, 9
30, 1
4,789,000
 (29年度分)
542,186 設計過大,粗漏工事
標津村農業協同組合に2,589,000円で請け負わせた道路延長2,855メートルの切土3,153立米、盛土1,345立米はいずれも普通土砂として立米当り132円を積算しているが、実際は火山灰土で立米当り66円を見込めば足り、303,000円が設計過大となっている。また、川上郡井上某に請け負わせた橋りょうの橋台コンクリート25立米は1:3:6の配合で施行したこととしているが、実際は配合が悪く、練混ぜ、つき固めも不十分な粗悪なもので施行しているため既にその一部が崩壊している状況で239,186相当の工事がその目的を達していない。なお、前記組合は工事を2,251,944円で施行し、残額337,056円は組合の一般経費に充当している。
(15) 川口地区暗渠排水ほか1 天塩町開拓農業協同組合 29,10
30, 1
3,265,000
(29年度分)
482,047 設計過大
(16) 菊水地区飲料水施設 佐々木土木株式会社 30, 9
31, 3
12,850,00 395,261 出来高不足
(17) 共成地区暗渠排水 初山別更生開拓農業協同組合 30,10
〃,12
2,211,000 221,232 設計過大
(18) 古多糖地区幹線道路 宮脇産業株式会社 30,10
31, 3
5,477,000 266,000 出来高不足
(19) コッタロ地区幹線道路 標茶町開拓農業協同組合 29,10
30,12
4,535,000 437,867 出来高不足、設計過大
うち29年度分
2,967,000
(20) 栄野地区橋梁28年災害復旧 乙部村開拓農業協同組合 29,9
〃,11
6,529,000
(29年度分)
1,009,347 出来高不足、その他
木橋12箇所の復旧にあたり、枕梁18石のうち10石および敷成木77石はいずれも新材を使用したこととしているが、実際は枕梁10石、敷成木6石は旧橋の古材を使用しており、また、橋台の練積石垣は1,115平米を裏込コンクリート平米当り0.1立米総量111立米で施行したこととしているが、実際は1,054平米を裏込コンクリート平米当り0.025立米総量26立米で施行したにすぎないなどのため383,347円が出来高不足となっている。なお、本件工事は当初5,903,000円と査定されたものを単価が更正されることを見込んで、29年9月、6,529,000円で同組合に請け負わせたものであるが、組合は既に同年7月、乙部村林某ほか1名に4,410,000円で下請けさせ契約時には工事がほとんど完成していたものであるから単価更正の必要はなかったものである。しかして、同組合は工事を5,374,020円で施行し、残額1,154,980円は組合の一般経費に充当している。
(21) 下沼地区明渠排水 株式会社共成建設 30, 7
〃, 9
1,640,000 213,021 設計過大
(22) 新沙溜地区幹線道路 興部町開拓農業協同組合 30, 9
〃,12
3,738,000 230,240 出来高不足
(23) トムラウシ地区幹線道路(参照) ラウシ開拓農業協同組合ほか1会社 29, 2
31, 3
13,777,000 2,107,000 設計過大、出来高不足
うち29年度分
8,867,000
(24) 中トマム地区明渠排水 勇払郡占冠村 30,11
31, 3
1,449,000 202,000 出来高不足
(25) 西神楽地区明渠排水 旭川紙松本某 30,12
31, 2
2,636,000 492,000
(26) 仁多地区幹線道路 川上郡国岡某 29,10
〃,12
2,720,000
(29年度分)
235,000
(27) 羽幌原野地区幹線道路(参照) 羽幌町開拓農業協同組合 29, 8
〃,11
5,384,000
(29年度分)
1,208,673 出来高不足、設計過大
(28) 美利河地区幹線道路28年災害復旧(参照) 今金町開拓農業協同組合 29, 8
〃,10
1,228,000
(29年度分)
998,051 粗漏工事
(29) 美留和地区幹線道路 弟子屈町開拓農業協同組合 29,10
〃,12
4,098,000
(29年度分)
623,000 設計過大
道路延長3,620メートルの伐開は平均幅を12メートルとして41,604平米を積算しているが、道路の造成幅は4メートルにすぎず、伐開も平均幅8メートル31,046平米を見込めば足り、現に、請負人もその程度を施行したにすぎず、また、切土7,261立米は普通土として立米当り132円を積算しているが、実際は泥炭交りの火山灰土で立米当り79円を見込めば足りたものである。なお、同組合は工事を3,453,316円で施行し、残額644,684円は組合の一般経費に充当している。
(30) ポールンペツ地区幹線道路 歌登村開拓農業協同組合 29,10
〃,11
1,610,000
(29年度分)
344,186 出来高不足
(31) 美都地区幹線道路 津別町開拓農業協同組合 30, 6
〃, 8
4,850,000 789,705 出来高不足粗漏工事、設計過大
道路延長4,280メートルの路面工3,487メートルは、砕石機により破砕した砂利1,046立米を施行したこととしているが、実際は836立米を施行したにすぎないばかりでなく、その半量程度は破砕しないものをそのまま使用しているなどのため373,740円が出来高不足となっており、また、石詰側こう延長480メートルおよび水抜17箇所は柳さくに径15センチメートル程度の玉石を詰め通水させることとしているが、実際は径30センチメートル程度の玉石に多量の土砂を混入したため通水不能となっている状況で326,514円相当の工事がその目的を達していない。また、暗きょの盛土924立米は350メートルを運搬することとして立米当り210円を積算しているが、実際は60メートル程度の運搬で立米当り126円を見込めば足りたもので89,451円が設計過大となっている。なお、同組合は、工事を3,952,750円で津別町山田某に下請けさせており残額897,250円は組合の一般経費に充当している。
(32) 湯の岱地区幹線道路 上の国開拓農業協同組合 30,12
31, 3
1,007,000 547,121 粗漏工事、出来高不足
道路延長725メートルの新設にあたり、橋りょう1箇所の橋台および橋脚の基礎コンクリート18立米は1:3:6の配合で施行したこととしているが、実際は現場採取の不良な骨材を使用し、つき固め、養生等もほとんど施行していないため、コンクリートとしての強度をもたない粗悪なものとなっているなど工事の施行が粗漏で496,645円に相当する工事がその目的を達していない。また、切土773立米、盛土881立米を施行したこととしているが、実際は切土719立米、盛土799立米を施行したにすぎないため50,476円が出来高不足となっている。なお、同組合は工事を800,000円で協和建設株式会社に下請けさせ、残額207,000円は組合の一般経費に充当している。
105,088,000 13,751,086
うち29年度分
51,261,000