健康保険および厚生年金保険保険料の徴収不足を是正させたもの

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（２７１）　健康保険および厚生年金保険保険料の徴収不足を是正させたもの

（健康勘定）　（款）保険収入　（項）保険料収入
（年金勘定）　（款）保険収入　（項）保険料収入

　政府管掌健康保険および厚生年金保険事業における保険料の徴収不足については、昭和２９年度以降の検査報告において指摘してきたところであるが、３３年においても、北海道ほか２８都府県における１８保険課および７８社会保険出張所管内の２３５，０１１事業所のうち７，４５８事業所について検査を施行した。従来の検査においては被保険者数が多く、しかも、標準報酬月額が著しく上昇したと認められる事業所を重点的に調査したのに対し、本年は、前記各都道府県について業種別、人員規模別に事業所を無作為に選定して調査したところ、その結果は依然として不適正なものが多く、札幌社会保険出張所ほか９５箇所において次表のとおり７，４５８事業所の４０．３％に当る３，００７事業所で健康保険保険料５９，０６５，１４０円、厚生年金保険保険料１６，６６７，８２０円計７５，７３２，９６０円の徴収不足をきたしているものがあったので、これを徴収決定させた。
　右は、保険料算定の基礎となる標準報酬月額が過少であったことなどによるものであり、このような事態を生じたのは、主として事業主において届出義務を怠ったり、届出に不実な点があったことによるものであるが、実施機関側においても事業主についての調査および指導監督を十分にする要があると認められる。