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  • 昭和32年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項|
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災害復旧事業費の査定額を減額させたもの


(425) 災害復旧事業費の査定額を減額させたもの

 地方公共団体が施行する公共土木施設災害復旧工事の査定を了したものに対する検査は、昭和28年発生災害の分から毎年これを実施してきたもので、その結果については、28年度以降毎年度の検査報告に掲記したとおりであるが、本年においては、32年発生災害復旧工事について査定額の比較的多かった岩手ほか8県を選び、33年4月から6月までの間に、総工事数199箇所その査定額4億1千1百余万円のうち173工事3億8千7百余万円について実施した。
 その結果は、被害が軽微であるのに改良工事を施行しようとしているもの、堤防の根固捨石の被災断面を過大に算定しているなど設計が過大となっているものがあり、これらの査定工事費を適正なものに修正する必要があると認め当局に注意したところ、岩手ほか5県において左のとおり15工事につき工事費において439万余円国庫負担金相当額314万余円を減額是正する旨の回答があった。

類別
県名
運輸省査定額 同上のうち本院において実地検査したもの 減額された工事費
改良工事その他 設計過大
工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額
 
岩手県
島根〃
愛媛〃
長崎〃
大分〃
鹿児島〃
合計
 
5
19
21
40
22
35
142
千円
6,474
23,043
17,618
76,322
46,543
127,504
297,504
 
5
14
20
35
22
35
131
千円
6,474
19,421
17,149
73,089
46,543
127,504
290,180
 
1
  
1
1
2
1
6
千円
186
  
295
279
335
63
1,158
 
  
1
  
5
 
3
9
千円 
 
443
  
1,402
  
1,391
3,236
 
1
1
1
6
2
4
15
千円
186
443
295
1,681
335
1,454
4,394