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  • 昭和32年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項|
  • 第9 郵政省

簡易生命保険及郵便年金特別会計


(簡易生命保険及郵便年金特別会計)

 簡易生命保険は、昭和32年度において新契約が保険料で15億6千3百余万円、保険金額で2672億7千3百余万円成立し、同年度末現在契約保険金額は1兆5528億9千8百余万円に達している。
 新契約の付加率平均は22.7%で、前年度の22.5%に比べて0.2%増加し、保有総契約付加率平均も20.6%となり、前年度の20.2%に比べて0.4%上昇し、これに対し事業費率は22.6%で、前年度の23.5%に比べて0.9%の減少を示し、このため付加損は2.0%となり、前年度に比べて1.3%減少している。事業費率の減少は、事業経費(郵政事業特別会計への繰入)230億9千2百余万円が前年度に比べて8.7%増加したが、一方、収入保険料1020億6千9百余万円が前年度に比べて12.8%増加していることによるものと認められる。
 本年度歳入歳出差引過剰金は838億4百余万円であるが、保険契約準備金として編入すべき額が867億5千4百余万円あるので29億5千余万円の損失となっている。