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  • 昭和32年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の不当事項および是正事項|
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保険給付の適正を欠いたもの


(455) 保険給付の適正を欠いたもの

(項)保険金

 失業保険事業における保険給付の適正を欠いた事例については、昭和29年度以降の検査報告に掲記してその適正をはかるよう注意してきたところであるが、33年においても、約50万人に達している一般失業保険の保険金受給者に対する給付の状況につき、全国674箇所の公共職業安定所等のうち比較的失業保険金受給者の多い札幌公共職業安定所ほか127箇所で、再就職した者26,721人についてその適否を実地に調査したところ、公共職業安定所等において、事業所から提出される被保険者資格取得届を活用するなどの方法により、再就職したのにその届出を怠った者に対し失業保険金を支給することがないようその防止の万全に努めてはいるが、なおその調査が十分でないため33年7月までの間に給付された保険給付のうち適正を欠いているものが札幌公共職業安定所ほか100箇所において617人9,492,735円ある。
 右保険給付の適正を欠いたものを都道府県ごとに集計すると左のとおりである。

都道府県名

公共職業安定所
(出張所を含む)

受給者調査人員

保険給付の適正を欠いたもの

人員 金額

北海道

札幌ほか8箇所

1,123

28

321,905
埼玉県 浦和ほか7箇所 1,001 28 353,255
東京都 飯田橋ほか15箇所 12,007 128 1,902,355
神奈川県 横浜ほか10箇所 2,393 76 1,489,780
愛知〃 名古屋中ほか11箇所 517 32 185,240
京都府 京都西陣ほか3箇所 210 14 203,820
大阪〃 大阪城東ほか15箇所 4,806 201 3,773,180
兵庫県 神戸ほか9箇所 2,224 52 560,640
福岡〃 福岡ほか14箇所 815 58 702,560

  25,096 617 9,492,735