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  • 昭和32年度|
  • 第3章 政府関係機関の会計|
  • 第2節 各政府関係機関別の不当事項|
  • 第2 日本国有鉄道|
  • 不当事項|
  • 不正行為

職員の不正行為により日本国有鉄道に損害を与えたもの


(492)−(494) 職員の不正行為により日本国有鉄道に損害を与えたもの

 日本国有鉄道名古屋、鹿児島両鉄道管理局で、昭和26年10月から33年6月までの間に、関係職員により収入金をほしいままに領得されたものが左のとおり3件12,427,570円(うち33年9月末現在補てんされた額300,630円)ある。
 日本国有鉄道において発生した関係職員による不正行為で従来検査報告に掲記したものは主として給与等の支払に関するものであるが、本年度の検査報告に掲記したものはいずれも収入金に関するものであり、とりわけ鹿児島鉄道管理局の場合は長期にわたり多額の現金を領得されたもので、このような事態の生じないよう適切な処置が望ましい。

所名 不正行為をした職員 不正行為期間 不正行為金額 補てんされた額
(33,9,30現在)

(492)

日本国有鉄道
 名古屋鉄道管理局

大垣駅出札掛
出納員職員
三輸某

年月
32.5ごろから
33.6まで


550,050

0
同人が出札掛として乗車券類の発売業務に従事中、乗車券類の発売枚数を過少に報告したりまたは旅客運賃割引証を不正に使用して発売した乗車券類の運賃、料金を領得したものである。
(493) 日本国有鉄道
 鹿児島鉄道管理局
都城出納所主任
出納役職員
桑畑某
26.10から
33.6まで
9,880,020 292,630
同人が出納役として勤務中、預金として預け入れた収入金のうちから業務外に引き出して領得したものである。
(494)
 同
都城出納所
職員
横山某
29.2から
33.6まで
1,997,500 8,000
同人が出納役の補助者として収入金の受入事務に従事中、預金として預け入れるべき収入金の一部を預金しないで、または預金として預け入れた収入金のうちから業務外に引き出して領得したものである。

 

12,427,570 300,630