(項)電信電話施設費
日本電信電話公社近畿電気通信局ほか2箇所(注)
で、昭和32年3月から11月までの間に、指名競争契約または随意契約により昭和電気建設株式会社に大阪天満地区電話局北分局加入者新増設工事ほか3工事を8,941,000円で請け負わせ、コンネクター等の材料75,126,673円を支給しているが、設計にあたり旧仕様のコンネクターを使用することとして支給しているため約208万円が不経済となっている。
右は、同地区電話局北分局ほか2電話局における加入電話回線または公衆電話回線を増設する工事であって、そのうちコンネクターはH21号コンネクターを施設することとし、撤去品198個、新品350個計548個を支給しているが、コンネクターについては、31年8月に本社で従来のH21号コンネクターを改良し、1個当り約5,000円低廉なH41号コンネクターを仕様化し、11月、32年度建設工事の設計方針により各地方電気通信局に採用方を指示しているばかりでなく、同時期に同電気通信局が本社の設計により実施している第2天下茶屋および第2新町両分局等の局内工事にはこれを採用しているものであるから、本件各工事においても新仕様のH41号コンネクターを採用すべきであったと認められる。
いま、仮に本件H21号コンネクターに代えてH41号コンネクターを施設するものとして計算すれば新品の材料費だけで約208万円を節減することができたものである。
(注) 近畿電気通信局、同電気通信局大阪管理部、神戸中央電話局