昭和３２年度決算検査報告
国民金融公庫の昭和３２年度中の新規貸付実行額は７６７億５千６百余万円で、これから回収額５８５億４千２百余万円および滞貸償却額２千２百余万円を差し引いた年間純増加額は１８１億９千余万円に上り、年度末貸付残高は８８万５千余件７４８億３千７百余万円となっている。
３２年度においては、一応１２億１百余万円の利益をあげ、そのうち１１億４千３百余万円を滞貸償却引当金等に繰り入れ、残額５千８百余万円を３３年５月国庫に納付した。
しかして、年度末において最終弁済期限を６箇月以上経過した元金延滞額は１９万２千余件３３億８千余万円で、年度末貸付残高に対し件数において２１．６％、金額において４．５％の割合となっており、そのうち更生資金貸付についてみると、本年度末残高１９万１千余件２７億３千４百余万円に対し延滞割合は件数で７７．８％、金額で７１．４％となっている。