公営企業金融公庫は、とくに低利、かつ、安定した資金を必要とする地方公共団体の公営企業について地方公共団体に資金を融通し、もって公営企業の健全な運営に資するため昭和32年6月1日設立されたもので、32年度中政府出資金5億円、公営企業債券の発行70億円計75億円を原資として73億1300万円の貸付を実行した。
右貸付実行額を事業別にみると、左のとおりである。
事業別 | 件数 | 貸付実行額 | |
件 | 百万円 | ||
水道事業 | 186 | 2,920 | |
交通事業 | 30 | 485 | |
電気事業 | 16 | 2,225 | |
ガス事業 | 12 | 302 | |
港湾整備事業 | 27 | 480 | |
病院 | 46 | 614 | |
市場 | 12 | 182 | |
と畜場 | 1 | 10 | |
観光施設 | 4 | 95 | |
計 | 334 | 7,313 |
32年度においては、一応22万5,000円の利益をあげたが、これを全額固定資産減価償却引当金に繰り入れたため国庫に納付すべき利益金はなかった。