ページトップ
  • 昭和35年度|
  • 第2章 国の会計|
  • 第5節 各所管別の事項|
  • 第7 農林省|
  • 不当事項|
  • 補助金

災害復旧事業費の査定額を減額させたもの


(218) 災害復旧事業費の査定額を減額させたもの

 (一般会計)

 地方公共団体、土地改良区、森林組合等が施行する農業施設、山林施設、漁港施設の昭和35年発生災害復旧工事の査定を了したもの(農林省査定額12,481,957,000円)に対する検査は、査定済みの復旧事業費が4億円をこえる12道府県のうち青森県ほか7府県を選び、36年2月から5月までの間に、農業施設1,371工事2,029,960,000円、山林施設158工事117,188,000円、漁港施設73工事318,802,000円計1,602工事2,465,950,000円について実施した。
 その結果は、同一箇所の工事を農林省と建設省との双方で重複して査定しているもの、被害が軽微であるのに災害復旧の査定を受けて改良工事を施行しょうとしているもの、護岸の法長、延長等を過大に見込んでいるもの、または機械施行が有利であるのに人力施行で積算しているものなとが相当数あり、これらの査定工事費を適正なものに修正する必要があると認め当局に注意したところ、前記8府県において次表のとおり農業施設で373工事76,628,000円、山林施設で26工事2,856,000円、漁港施設で9工事2,707,000円計408工事82,191,000円、国庫補助(負担)金相当額60,104,000円を減額是正する旨の回答があった。
 なお、以上のほか査定の時と状況が変化したりまたは査定と関係なく別途に工事を施行済みのため災害復旧工事として施行する要がないと判明したものを注意して減額是正させたものが8工事につき工事費において5,773,000円、国庫補助(負担)金相当額4,079,000円ある。

類別
府県名
農林省査定額 左のうち実地検査したもの 減額された工事費
二重査定 改良工事その他 設計過大 積算過大
工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額 工事数 金額

青森県

904
千円
1,203,903

253
千円
407,449

2
千円
1,067

8
千円
1,765

38
千円
5,720

25
千円
5,137

73
千円
13,689
岩手〃 11,988 700,426 112 414,459

4 1,225 21 10,763

25 216
岐阜〃 1,167 767,475 170 204,266 2 583 4 3,392 11 845 15 758 32 5,578
静岡〃 819 857,442 250 521,649 2 219 1 326 30 7,321 49 10,292 82 18,158
京都府 804 431,938 151 178,456

1 203 20 3,277 5 1,316 26 4,796
兵庫県 1,753 807,248 209 225,393 1 262 16 4,113 52 9,509 10 830 79 14,714
和歌山〃 2,631 1,259,622 297 347,363 6 2,273 1 120 13 3,367 10 1,343 30 7,103
広島〃 1,865 915,689 160 166,915

4 965 42 4,438 15 762 61 6,165
合計 10,159 6,943,743 1,602 2,465,950 13 4,404 39 12,109 227 45,240 129 20,438 408 82,191