職員の不正行為により国に損害を与えたもの

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（２３６）−（２４２）　職員の不正行為により国に損害を与えたもの

　（郵政事業特別会計）
　（簡易生命保険及郵便年金特別会計）

　立川ほか１２郵便局（注） で、昭和３１年４月から３６年５月までの間に、関係職員により繰替払現金等をほしいままに領得されたものが３６年９月末までに全額補てんされたものを除き１事項５万円以上のもので１３事項１２，２５９，７６７円（うち３６年９月末現在補てんされた額１，４９５，０７１円）ある。
　本件は、各郵便局において、

（ア）　貯金担当の外務員が郵便貯金の集金事務等に従事中、預入金を受領しながらその全部または一部について受入処理をしないで領得したもの、

（イ）　窓口事務担当の内務員が貯金、保険等の現金受払事務に従事中、郵便貯金預入金、簡易生命保険保険料を受領しながらその全部もしくは一部について受入処理をしなかったり、または郵便貯金払いもどし金受領証等を偽造したりして現金を領得したもの、

（ウ）　特定郵便局長が分任繰替払等出納官吏として勤務中、切手類を売り渡しながらその代金の全部または一部について受入処理をしないで領得したものなどである。

　以上のほか、繰替払現金等を領得されたもので３６年９月末までに全額補てんされたものが１事項５万円以上のもので５０事項１１，２７７，０７４円あり、このうちには職員を監督する地位にある特定郵便局長等により領得されたものが８事項１，２４２，１４７円ある。
　これら不正行為に対しては、当局においてもその未然防止および早期発見に努めてはいるが、なおこのような事例とくに管理者の不正行為が絶えないのは遺憾である。
　前記１３事項のうち１事項５０万円以上のものをあげると次表のとおり７件１０，７９２，７１３円（うち３６年９月末現在補てんされた額１，０８１，８５８円）である。

　（注） 　次表に掲記した箇所のほか横浜、久米、豊橋、大阪東、有水、岩見沢各郵便局