昭和３５年度決算検査報告
昭和３５年度中の貸付実行額は、普通貸付９８９億５２６１万余円、恩給担保貸付１０４億７７０９万余円、引揚者国債担保貸付６億７１３２万余円等計１１０５億４５６０万余円で、これから回収額９８８億２８０８万余円および滞貸償却額６０７４万余円を差し引いた年間純増加額は１１６億５６７７万余円であり、年度末貸付残高は１２７万余件１１８４億５３４７万余円となっている。
３５年度末において最終弁済期限を６箇月以上経過した元金延滞額は１４万余件２７億１２４１万余円で、年度末貸付残高に対し件数において１１．３％、金額において２．２％の割合となっており、前年度末に比べて２万余件２億７６２１万余円減少している。なお、そのうち更生資金貸付についてみると、元金延滞額は１１万余件１６億２８２２万余円で、その年度末貸付残高に対し件数において６９．８％、金額において７０．４％の割合となっており、前年度末に比べて７千余件１億０３７５万余円減少している。
３５年度においては、利益金を生じなかったので国庫納付金はなかった。