愛知用水公団は、総事業費321億2800万円の計画により着工したが、昭和36年1月事業実施計画の変更に伴い総事業費を423億円に改め施行しているものである。
35事業年度においては、前事業年度に引き続き牧尾えん堤工事16億7364万余円、幹線水路工事57億4765万余円、支線水路工事28億0505万余円、補助ため池5億7295万余円等を施行しているが、このほか水道建設事業のため供給した資金10億9012万余円を合わせ134億7979万余円を使用して総事業計画の32%を実施している。しかして、36年3月末における事業の進ちょく状況は総事業計画に対して77%となり、9月には主要施設はこれを完成し通水を行なっている。
35事業年度の所要資金については、資金運用部特別会計からの借入金60億円、余剰農産物資金融通特別会計からの借入金45億円および国庫補助金23億1116万円等を充当している。