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  • 昭和35年度|
  • 第3章 政府関係機関その他の団体の会計|
  • 第2節 各機関別の事項

日本海外移住振興株式会社


第20 日本海外移住振興株式会社

 日本海外移住振興株式会社の昭和35営業年度末資本金は23億円(うち政府出資22億2500万円)である。
 35営業年度の事業計画は、投融資6億8400万円、移住地事業12億1310万余円計18億9710万余円、これに対する実績は、融資3億8869万余円、移住地事業3億5393万余円計7億4262万余円で、事業計画に対し投融資で56.8%、移住地事業で29.1%を達成したにとどまっている。このように計画に対して業務が進ちょくしなかったのは、主として投融資については農産加工業その他に対する投融資および派米労務者渡航費貸付が計画に達しなかったこと、また、移住地事業については従来購入した土地の分譲がはかどらないため、ブラジル国およびアルゼンチン国における移住地の新規購入を取りやめたことによるものである。しかして、移住地の分譲計画はアルト・パラナ(パラグァイ国)ほか7移住地704ロッテに対し、実績はアルト・パラナほか5移住地255ロッテにとどまっている。これらの事業資金については、政府出資金5億円、外貨借入金4億0019万余円および自己資金を充当している。
 35営業年度の損益は、ブラジル国現地法人の分を合わせて、収益1億6452万余円、費用4億2975万余円で、2億6522万余円の損失を生じている。