昭和５０年度決算検査報告
マンホール展開図の作成についての請負契約において、有害ガス、止水工の有無の確認及び展開図に貼付する写真の撮影を行うこととしているが、有害ガスの状態は時日の経過により変化するので将来の参考とはならないものであり、止水工の有無は地下線路工事の完成図面で容易には握できるものであり、また、写真撮影については、地下線路工事施工の際に撮影すれば足りるものであるから、これを考慮して契約したとすれば、上記作業に伴うマンホール内有害ガスの排出、清掃等の事前作業を行う必要がなくなり、経済的になると認められたので、昭和５０年１１月に是正改善の処置を要求した。
これに対し、日本電信電話公社では、５１年６月に電気通信設備請負工事積算要領（線路）を改め、７月以降に契約する工事から写真撮影を工事契約に含めて行うこととするなどの処置を購じた。