農林省が直轄で施行している水路トンネル工事において、同工事の設計、積算に適用する土地改良事業等標準歩掛表及び積算施工参考資料(以下「標準歩掛かり」という。)がその基礎とした実績データの内容にデータ処理の誤りがあったなどのため適切を欠いていて、掘削の際の余掘り及び覆工コンクリートの余巻き等の設計、積算が施工の実態に適合していないと認められる事例が見受けられたので、施工の実態を調査検討して標準歩掛かりの内容を整備する要があると認め、昭和50年11月に是正改善の処置を要求した。
これに対し、農林省では、50年12月に標準歩掛かりの一部を改定するとともに、50、51両年度にかけて実態調査を実施した。そして、52年度前期においても引き続いて補足調査を実施し、データの収集を終ったので、53年度工事の設計、積算から新しい標準歩掛かりを適用できるよう、その解析作業を進めている。