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  • 昭和52年度|
  • 第1章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第1節 歳入歳出決算|
  • 第2 特別会計

船員保険特別会計


(16) 厚生省所管  船員保険特別会計

 この特別会計は、国が管掌する船員保険事業を経営するため及び船舶所有者からの児童手当拠出金に関する経理を行うため設置されているものである。
 52年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額1807億1095万余円、収納済歳入額1772億0501万余円、不納欠損額1億5663万余円、収納未済歳入額33億4930万余円、歳出では、支出済歳出額1383億3851万余円、不用額277億2998万余円となっている。
 不納欠損額の主なものは保険料収入(徴収決定済額1401億9435万余円)の1億2944万余円、収納未済歳入額の主なものは、保険料収入の29億5007万余円、雑収入(同12億5335万余円)の3億8399万余円であり、また、不用額の主なものは、保険給付費(歳出予算現額1410億8510万余円)の104億3864万余円、福祉施設費(同68億0436万余円)の18億1425万余円である。
 前記の経理の基礎となった船員保険の被保険者は52年度末で22万余人となっており、また、前記の支出に係る業務実績の主なものは、医療の給付に係る461億5619万余円の支払、傷病手当金等の現金給付186億5730万余円、失業保険金等78億1642万余円及び老齢年金等580億1653万余円の支給である。
 なお、52年度における損益についてみると、保険料等の利益1780億4173万余円、保険給付費等の損失1373億9691万余円で、406億4481万余円の利益を生じており、前年度からの繰越利益と合わせ3726億5297万余円が翌年度へ繰り越されている。また、52年度末における積立金の現在額は3129億6355万余円となっている。