ページトップ
  • 昭和52年度|
  • 第1章 歳入歳出決算その他検査対象の概要|
  • 第1節 歳入歳出決算|
  • 第2 特別会計

国有林野事業特別会計


(25) 農林省所管  国有林野事業特別会計

 この特別会計は、国の所有に属する森林原野の管理経営を企業的に運営することを目的としてこれらの事業に関する経理を一般会計と区分して行うため設置されているもので、国有林野事業及び治山の2勘定に区分して経理されている。

 (国有林野事業勘定)

 52年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額3669億4104万余円、収納済歳入額3650億0899万余円、不納欠損額36万余円、収納未済歳入額19億3169万余円、歳出では、支出済歳出額3636億2411万余円、翌年度繰越額132億0177万余円、不用額340億1031万余円となっている。
 収納未済歳入額の主なものは、業務収入(徴収決定済額2503億7324万余円)の10億2685万余円、林野売払代(同103億1921万余円)の7億6085万余円であり、また、翌年度繰越額の主なものは国有林野事業費(歳出予算現額3932億2450万余円)の129億2669万余円、不用額の主なものは、国有林野事業費の266億4120万余円、国有林野治山事業費(同69億1169万余円)の13億6910万余円である。
 前記の収入支出に係る業務実績の主なものは、立木売払い937万余m3 、製品売払い490万余m3 、新植4万余ha、製品生産487万余m3 及び林道新設延長1,237Kmの実施である。
 なお、52年度における損益についてみると、売上高等の利益2666億9531万余円、経営費等の損失3573億3371万余円で、906億3840万余円の損失を生じており、この損失額は翌年度に利益積立金を減額して整理されている。また、52年度末における借入金の現在額は1230億円(全額資金運用部資金からの借入金)となっており、積立金の現在額は、利益積立金936億5478万余円、特別積立金5697万余円となっている。

 (治山勘定)

 52年度の歳入歳出決算についてみると、歳入では、徴収決定済額、収納済歳入額ともに1092億5597万余円、歳出では、支出済歳出額1090億9424万余円、翌年度繰越額5122万余円、不用額1億0732万余円となっている。

 上記の支出に係る業務実績は、直轄治山事業1,262箇所の実施、及び都道府県が施行した治山事業11,104箇所に対する補助である。